キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F30号
妖かしの里
僕自身におけるおよそ2年あまりの田舎暮らしのおかげで、特別なテーマによる連作が可能となっているわけなのです。それが「妖かし」であり「妖かしの里」というテーマです。今回の作品は、その連作的な制作をスタートさせた特別な切っ掛けとなっているということ。今回はそのことを特別にアピールしておきます。何となれば、その理由の一つとして、2年が経とうとしている今現在こそが、ちょうど客観的に今居る場所の評価が出来るのだろうということ。酸いも苦いも味わっている今こそ、そんなチャンスではないかと考えているところです。
僕自身が群馬県の県都こと前橋市に生を受けてこのかた、少し前までは前橋が故郷であった。これが間違いない、云わば宿命ではありました。ところがいざ前橋を離れて神奈川の某ど田舎に引越しして生活することになった途端に、僕の人生は画期的な転換を遂げたと云っても過言ではない。郷土愛はいつの間にやら薄れてしまったという訳なのです。今でもずっと郷土愛は持ち続けているとはいえ、前橋か❓、あるいは今の郷土か❓ と、天秤にかけることもできず、思案する成り。
妖かしの里 | 2024 | KatsuoGallery