今が旬の「桜鯛の刺身」を食した

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今が旬の「桜鯛の刺身」を食したのだった。

この時期は「桜鯛」が旬である。とは云ってもこの魚は特別な魚類ではなくて、この時期に収穫される真鯛を指して「桜鯛」と呼ぶのが慣わしなのだ。

一般的に流通する真鯛よりも小ぶりの鯛であり、身は引き締まって、桜色をしているというのが特徴。塩焼きや煮付けの料理もあるが、身が締まった白身の魚であるからにして、刺身として食すれば最も桜鯛らしさを味わえるのである。

今年の桜は旬が短くて、満喫した気分も無いまま時を過ごしてしまったのだが、こんな旬の桜鯛を味わえてみれば、些か満足気分も感じていたという次第なのではある。

「田辺誠一画伯展 かっこいい犬 ワンダーランド」を訪れてみたのだ

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渋谷のパルコでは「田辺誠一画伯展 かっこいい犬 ワンダーランド」が開催されている。

http://www.parco-art.com/web/gallery-x/exhibition.php?id=758

トレンディー派男優の田辺誠一氏がツイッター上にアップした犬の絵が評判を呼び、評判のついでに個展も開催してしまったといういきさつなのらしい。おいらは田辺氏のツイートをフォローしていることもなくて、つい最近まではブームの蚊帳の外に居たのであるが、こうしたブームの一端も興味津々。おいらも実はこの夏にかけては個展を開催する予定などもあり、視察の意味も込めて会場に足を運んだのだった。

パルコの地下に位置するギャラリーには、9割は超えるだろうギャルたちの熱気で蒸していたのであり、おいらを含めて男性陣の居場所は無いがごとくに居心地は良くなかったのである。そして肝心の田辺画伯の絵は、50号の大作をはじめとしてアクリル絵の具のメリットを活かして、クリアな色彩とともに、独自のキャラクター世界を展開していた。描かれたキャラクターはヘタウマ的特調を有するものではあり、ヘタウマ的の犬やらその他の動物の息遣いは感じ取っていたが、それ以上のギャルたちの発する熱気やらに圧倒されるばかりの絵画鑑賞の一幕であったのである。

春の筍の味覚は煮物で味わうのだ

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筍(タケノコ)が美味い季節になっている。生のタケノコも売ってはいるが、なかなか調理がしづらい食材なのである。先ずはアクを落とすために、米ぬか等と一緒に茹でて下処理をしたりしなくてはならない。おいらはこの下処理が苦手なので、手っ取り早くタケノコ料理を味わえる、地元の居酒屋に出没していてその機会を待っていたのだった。そうしていよいよ、タケノコの煮物料理にありつける機会に接したという訳なのである。

実際に食した筍メニューはと云えば、ふきや菜の花の芽やらと一緒になっていて、純粋にタケノコの煮物を味わうという条件には程遠い様ではあったのだが、それでもタケノコの旬の味覚を味わうには充分なのであった。春の筍は、煮物で味わうのがベターだと思ったのでありました。

寒い日には「青葉 八王子店」の中華そばが身に染みるのだ

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春の予感も吹っ飛んで冬の寒気が襲う日には、温かいラーメンが食べたくなる。おいらはちょうどお昼が終わる頃に、同「青葉 八王子店」を訪れて中華そばをすすっていたのだった。寒い日にすする其のラーメンは、一口目にはピリリと熱さが舌を刺激する。ラーメンスープの表面には、麺全体を温かく包み込むように、熱い脂の膜が敷き詰められているのである。寒い日に青葉の中華そばをすすりたくなる仕掛けが此処にはある。

「青葉」と云えば中野の本店が有名だ。そんな著名度もあり、八王子店も昼時、夕食時となると行列にならばなくてはならないという程の人気店になっている。昼のピークを過ぎた頃に並ばずに同店の中華そばにありつけたことはある種のラッキーでもある。周りを見渡すと他の客達の半数以上が「つけ麺」を注文している。中華麺を冷やしてドロドロとして濃厚なスープに付けて食べるというスタイルだが、こんな寒い日にはやはり、オーソドックスな中華そばを注文して正解であった。

■青葉 八王子店
東京都八王子市南新町15-1
0426-26-3225

春の雪、終日のたり、のたりかな

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そもそもは「春の海 終日のたり のたりかな」である。春の海が終日のたり、のたりとなっている情景を謳ったのは、蕪村先生ではあった。「春の海 ひねもすのたり のたりかな」この句をもじって詠んでみたくなったのである。

本日はと云えば、季節外れの雪景色なり。おいらもまた仕事先に足を運ぶことからずっとそんな季節外の雪景色には大いに迷惑至極の思いを被っていたのだった。

ところで「春の雪」と云えば、三島由紀夫先生による「豊饒の海」連作の第1作の「春の雪」を思い得ざるを得ないのである。そんな春の雪との関連で考えるならば、三島先生が本日のこのような光景を思い描き得たのかということが、特別な思いを抱き続けるのではある。名作の「春の雪」と、本日の春の雪との関連は如何?

そら豆を炭火焼にて食する

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そら豆の炭焼き食したのだった。茹でたボイル調理のそら豆もメニューにあったが、炭焼きに勝るそら豆はないなと合点しての注文なのである。そもそもは「天豆」とも呼ばれる春期の風物が「そら豆」である。青くて大きな豆粒を口にするにつけ、春期の入り口に立ったということを知らし召されていたものである。ある種繊細ではなく大味であり、房を破って一つ一つの豆を取り出さなくてはならなくてもあり、それほど人気の食材ではないとみられる。だがこの「そら豆」に対する認識を一変すべきメニューに先日は遭遇したのであった。そのメニューとは「そら豆の黒焼き」というもの。黒焼きとは如何なるものかと興味津津で出されるのを待っていたのだが、出てきたものは豆の殻をそのまま火に炙って焼いたという野趣溢れるものであったのである。手で豆の殻を破って取り出したそら豆の実は、ぴんぴんと活き活きとしていてとてもフレッシュであった。余計な調理方法を介在せずに出されたシンプルなこのメニューにはうなったのである。味もまた申し分がないのである。

「ホタルイカ酢味噌和え」を食した

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ホタルイカの酢味噌和えを食した。生のホタルイカをボイルしたものに酢味噌を和えている。さっと湯通して茹でたホタルイカは「桜煮」と呼ばれており、もっともホタルイカらしい料理だとかんがえることが可能である。その味付けに酢味噌とは、我が国の和食の定番的でもある。春が先かホタルイカが先かは知らぬが、両者が相まっての風物詩なのである。そんな神秘の光を思いながら味わうホタルイカ(蛍烏賊)の味わいは、この時期ならではの逸品である。春近くなるこの頃が云わばホタルイカの旬ということになる。春の夜には、海上に青白い光を放つ。その姿は、神秘的な光そのものではある。

「レバカツ」は意外な美味だった

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以前の健康診断では鉄分が不足という結果を受けたこともあるおいらは、鉄分補給のために、鉄分豊富なほうれん草とともにレバーの摂取を心がけている。そんな中での「レバカツ」との出逢いは新鮮なものであった。

中に込められる具材がレバーであること以外は、とんかつと同様に調理されたものである。ところがいざ口にしたところ、その新鮮なレバー、とにかく油揚げされた中身のレバーの食感、香り、ともどもに、期待していた以上のものが其処にはあったのであり、喫驚至極なのでありました。

レバーに関して云えば、その何とも云えない匂いについては好きではないのである。だが然しながら生命を維持する食材の「匂い」についてあれこれと批評することは馬鹿げていることは確かである。自然界の摂理というものは、好き・嫌いといった人間どもの嗜好を遥かに突き抜けて存在しているのだから、そんな摂理には従うしかないのである。

「国立新美術館」の「創元展」を訪問

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六本木から数分の場所にある「国立新美術館」を訪問した。おいらの親戚であり、長らく美術教師として携わっていた人が、同美術館にて開催中の「創元展」に出展していることを聞き、訪れたという次第なり。「創元展」とは所謂全国規模の公募展であり、年に一回の同展覧会に出展することを目指して、いろいろ関係者の意気込みも激しいようなのだ。そうとう広い展示会場には、キャンバスのサイズで云うところの100号かそれ以上の巨大な作品が展示されており、それらの巨大な作品群に圧倒されながらも会場をたどって行くと、おいらの親戚の人が描いた巨大な作品に遭遇することになっていた。毎年この展覧会にあわせて大作を描いているということを先日は聞いていて、そんな美術イベントの重みにも接していたというべきなのであろう。ちょうど都内の六本木界隈にても桜の花散らしの風が舞っていて、春の季節の最初の風景を垣間見ることとなっていたのだ。

「平茸炊き込みご飯」は何時も美味なり

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「平茸炊き込みご飯」をつくったのだった。そもそも日本人でありながらこのところご飯食が減っていると自覚しているおいらである。ご飯が足りないのは日本の食文化の基本を蔑ろにすることと近しいのであり、そんな思いから炊き込みご飯作りに勤しんだという訳なのである。冷蔵庫に残っていた平茸とその他の具材とを合わせて炊き込みにしたご飯だ。土鍋の蓋から上がる蒸気が溢れると、ほかほかとした甘い香りが部屋中に漂っていく。水蒸気が吹き上がらなくなるころからがほんのりおこげご飯が出来ていく過程なのであり、耳を鍋に近づけて、しっかりと炊き上がりを確かめていく。火を止めてそのまま15分程度蒸したら出来上がり。土鍋ご飯専用の土鍋に具材を投入し、薄めの出汁と醤油と味醂で味付け。平茸きのこはまるごとを投入していた。これで充分な味わいに仕上がったのだ。久しぶりの「平茸炊き込みご飯」がすこぶる美味かったのである。

「スルメイカのお造り」で一献

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「スルメイカのお造り」で一献したのだった。そもそもはイカの王者と云えば「スルメイカ」となろうかと思う。我が国にて最も消費量が多い種類のイカであることのみならず、寿司種としてのスルメイカは勿論のこと、干物のスルメ、天ぷらの具材として、或は塩辛の食材として、等々と、加工品の原材料としても特筆するかのごとくである。そもそもイカは加工食品として食されることが多いのではあるが、生イカの刺身としても美味なのである。お造りとして提供された「スルメイカのお造り」を口にして、はっきりと其のことを実感したという次第なのでありました。

桜好きのおいらは富士森公園へと向かっていた

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桜が満開のこの時期、桜好きのおいらは富士森公園へと向かっていた。おいらは基本的に桜は大好きではあるので、地元の近くで桜見物が出来ないかと、桜が咲くという公園の「富士森公園」へと向かっていたのだった。やはり同公園には、桜祭りの屋台が多数出現していて、おいらもちょうど空腹を埋めるべくに、焼きそばなどを食していて極めてお祭り気分を味わうことが叶っていたと云うべきなのである。と桜はちょうど満開であり、曇り空から桜へのビジョンはいまいちの代物ではあったのである。然しながらおいらはそんなイマイチの桜の祭りには、特別なる情緒を感じ取っていたのであった。

■富士森公園
http://www.city.hachioji.tokyo.jp/shisetsu/koen/41606/42331/042545.html

春の訪れをチューリップで感じる

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毎年この時期には育っていた我が家のチューリップが、今年は生育がすこぶる悪い。もっともほとんど生育放棄状態なのだから、おいら自身の責任が多大なのではある。もう少しは庭の手入れにもせいを入れねばならぬと思い至ったのである。それでも地元の街なかを歩けば、花壇にはチューリップの可憐な花びらがそのみを開いて楽しませてくれていた。春の訪れをチューリップの花にて感じ取っていた本日のおいらであった。

「ワラサの刺身」を食した

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春になってサワラが食べたいと欲している昨今のおいらだが、なかなかありつくことができず、代わりに食べたのが「ワラサの刺身」なのであった。

ご存知出世魚ことブリの、大きく出世する前の姿のものが「ワラサ」と呼ばれる。同じく出世前の「ハマチ」よりは大型であり、この時期になると市場に現れることが多くなる。ブリよりも脂身が少ないことからフレッシュさはこちらが強く、くどくなくて、おいらもどちらかといえばこちらの「ワラサ」が好みなのである。

生姜、山椒の風味が効いた「イワシの煮付け」を味わう

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先日は鰯の煮付けを食したのだが、甘辛の味付けに生姜や山椒の奥深さが顔を覗かせていた。山椒といえば其の実が貴重として珍重され、古くから香辛料のほか、薬用にも使用されてきている。夏の味覚の代表である鰻の蒲焼きには、山椒の実を摺ったものを振り掛けて味わうのが定番である。振り掛けのほかに薬味として添えられることもあり、ピリリとして辛く、鮮烈な味わいは夏の鬱陶しさを一時忘れさせてくれるに充分である。近海の魚は高騰しているだが、こと「鰯(いわし)」に関してはそのような動きは無くて安定しているので、いつも普段も値段の事など気にせず注文できる。さらには、青魚の原点とも云うべき豊富なEPA、DHAが含まれており、成人病(生活習慣病)予防には必須の食材なのである。青光りとも称すべき光輝くいわしの光明は、呑兵衛のみならず生活習慣病予備軍の人々に対して相当なる光明となって一段と光輝くはずである。「弱い魚」などと蔑んでいる人はまだこの鰯の凄さを知らないのだというべきなのである。

又吉直樹著「火花」は芸人内のネタ止まり

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又吉直樹氏の「火花」を読んだ。現役のお笑い芸人が書いたとして話題の一作。若手芸人の「僕」こと徳永と、僕が師匠と慕う神谷才蔵とのエピソードが中心の、芸人世界の舞台裏を描いた作品である。

お笑い芸の修行と成長がさながら人生の全てとなる彼らの芸人魂は、些か大仰であり、作家の思い入れを拒絶させるが、芸人自らが描いた内輪ネタの物語として読み進めるにつけ、数々のエピソードに興ずることができたのだった。だが其れ以上の文学的関心を呼び覚ますことは無かったのだ。

師匠の神谷は芸人仲間内では天才との評価もあり、自己のけったいな心情に真直ぐで直情型の個性派として描かれている。このキャラクターづくりには作家の仕掛けがあると見て読み進めていた。物語の後半部分では、僕がそこそこ売れるようになったのに対比して神谷の奇矯な行為が目立つのだが、最後の仕掛けでは、天才の成れの果てと呼ぶには滑稽にすぎるものとなったことに落胆させられた。いわば芸人人生の追求が、文学的テーマとして素直に合致しなかったということになる。

数年ぶりに糠漬けの古漬けを味わう

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ほとんど数年ぶりに糠漬けの古漬けに味わうこととなった。旨いぬか漬けに出会うことは貴重な体験である。大手のスーパーで売っている「ぬか漬け」では本当のぬか漬けの味は味わうことが無い。そんなこんなの現状の中で、昔通っていた居酒屋にて本物の古糠漬けを味わえたのはラッキーであった。よくある塩漬けの漬け物とは異なり、まろやかな酸味が口の中でハーモニーを奏でていた。植物性乳酸菌が胃袋に侵入して弱った胃や腸を調えてくれるようでもある。そんな滅多に出逢えることの無かった逸品の日本の料理なのだった。

「タラコの炙り焼き」は「失われた時を求めて」の如くの味わい

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おいらが幼少の頃からずっと「タラコの炙り焼き」はおいらの好物、フェイバレットなのであった。だが昨今はといえば、高尿酸血症の持病を持つおいらにとっては、なかなか食することもままならない食材なのではある。本日はそんな禁断の「タラコの炙り焼き」をつまみに一献。まるで至福の味わいには筆舌に尽くすことができないくらいなのである。。まるで、文豪のマルセル・プルーストによる「失われた時を求めて」における、マドレーヌの味わいのごとくに、おいらの味覚と記憶にのしかかっていたと云って良い。これからは恐る恐るではあるが、「タラコの炙り焼き」にも箸を伸ばしていきたいと思うこの頃なのでありました。

上野の森美術館で開催中の「VOCA展2015」を訪問

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桜が開きかけたというニュースが踊る上野の「上野の森美術館」では「VOCA展2015」が開催されている。おいらは同展覧会を訪問したのだった。「VOCA展2015」では、全国の美術館学芸員、ジャーナリスト、研究者などから推薦された作家34名が出品している。この中から今年は、「VOCA賞」として、小野耕石氏の作品「Hundred Layers of Colors」が受賞している。美術界において平面作品に対する毀誉褒貶が交錯する現状に対する一つのアクションとも云える同イベント、展覧会に接して、おいらもまた現代美術の現状における新しい課題とも云える現象に接していたのだった。

神田の居酒屋名店「みますや」のランチ

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仕事の帰りに神田の「みますや」に立ち寄りランチを食した。この「みますや」とは、神田界隈の居酒屋名店として有名であり、一説によれば我が国最古の居酒屋とされているようである。過去にはおいらも何度か足を運び酒を肴を饗していたものである。夕刻以降に神田に足を運んだ際にはよく立ち寄るのだが、ランチメニューを食したのはこれが初めてであったようなのである。

ランチタイムのメニューは全てセルフメニューとして提供されている。先ずは主菜と副菜と味噌汁とを選んで、中央の勘定処で支払いをしながらご飯を受け取るというスタイルである。今こそ珍しくなくなったが、定食屋としての定番スタイルを踏襲していることに、少なからずの郷愁的懐かしさを感じ取っていた。ちなみにおいらが主菜として選んだのは「サバ味噌煮」である。定番的な定食屋で先ず味わうべきなのがこのサバ味噌煮だと踏んでいたからである。副菜として選んだ「ヒジキ煮」は、濃い目の甘辛い味付けが江戸風の風味を主張して止まないようなのでありました。

■みますや
東京都千代田区神田司町2-15-2
03-3294-5433
11:30~13:30 17:00~22:30 ランチ営業
定休日:日曜・祝日