ピータンは癖になる病みつきのメニュー

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中華料理店で晩酌するときついつい注文してしまうのは、餃子の次にはピータンということになる。此のメニューだけは和食に無く中華料理の独壇場と云うべき卵料理である。何とも云えない臭みと酸味に病みつきになる。ピータンが食べたくなったおいらはまたまた地元の中国料理店の扉を開けて、「ピータン」をオーダーしたのでありました。そもそもピータンという中国料理は、本来はアヒルの卵を用いてつくられるものだが、最近では鶏卵が原料となるものが少なくないのだとか。ピータンのレシピはといえば、1ヶ月あまり、塩、石灰、木灰、その他の混じった甕に卵を入れて密封される。白身は独特の茶色のゼリー状となり、この食感がたまらないのだ。元黄身の部分もまた、卵の成分を自らの作品に表徴とさせるがの如くに独特な味わいを提供している。このような不可思議な食材はあまり目にしたことが無い。

「ゼンマイ炒め」で初夏を実感

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ゼンマイの炒めものを食したら、一気に初夏の気分が沸いてきたのだ。それくらいにゼンマイという食材は季節感満載の旬のものである。山菜と云えば「わらび」と「ゼンマイ」が代表的である。おいらの母親の実家がある群馬県利根郡の田舎には、わらび、ゼンマイなどの山菜が豊富に棲息していて、おいらも小学生の少年時代には、わらびとぜんまいを取りに利根郡の田舎に出かけたことなど強烈な想い出として浮かび上がってくるのである。

「小林活夫作品展 相貌」開催のお知らせ

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まだずっと先の話ですが、おいらの個展のお知らせです。この夏、京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅下車すぐのギャラリーで、「小林活夫作品展 相貌」を開催いたします。アクリル画を中心にして30点余の作品を展示する予定です。近くにお越しの際はお立ち寄りください。

会期:2015年7月30日(木)~8月4日(火)
10:00~20:00(最終日は17:00まで)

会場:京王聖蹟桜ヶ丘ショッピングセンター
AB館5階ブリッジギャラリー
〒206-0011
東京都多摩市関戸1-10-1
(京王線「聖蹟桜ヶ丘」駅下車すぐ)

大阪風串揚げ店の「変り種の串揚げ」で一献

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大阪風串揚げ店にて一献していたところ、珍しい変り種的メニューに遭遇。おいらは早速注文してみたところ、これが存外いけたという話なのであります。そんなメニューとは、タケノコ、アサリ、桜海老、の三種。春季の特別メニューとして提供されている。春の季節を感じさせてすっきりと食欲を満足させるのだから有り難い。素直にご馳走様の一言なのだった。

前橋で「猫展前橋 NEKO-EXPO IN MAEBASHI」開催中

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帰省中の上州前橋で「猫展前橋 NEKO-EXPO IN MAEBASHI」というイベントに遭遇した。会場は4箇所あり、そのうちのメイン会場となる、前橋文学館3階ギャラリーに足を運んでいたのだった。

■前橋文学館
前橋市千代田町3-12-10
TEL 027-235-8011

多数の作家による猫を描いた作品が大量に展示されている。一言で云えば、猫好きのアーティストによる猫をテーマにして猫礼賛の展示会イベントと云った趣である。猫をテーマにしてアート作品を描くという試みはおいらもかつては行なっていたが、それが生涯のテーマになったことは無かった。それだけこのイベント出展者達の意気の強さは否応なく襲い掛かってくる。出店者の中に知悉の作家の名前は見当たらなかったが、前橋に限らず様々な場所にて同様の展覧会を開催しているようなのであり、改めて猫好きアーティストたちのネットワーク、および強固な猫好き愛好家たちの存在を感じさせていた。

前橋「西洋亭 市」のカツカレー

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上州前橋に帰省しているときによく利用する洋食屋が「西洋亭」である。メニューはと云えば、ソースかつ丼と、カレーと、そしてカツカレーに限定されているので分かりやすくて、其れかあらぬかよく利用するのではあろう。本日食したのはカツカレーであり、やはり期待を裏切らない個性的カレーの味わいを満喫していたと云ってよい。カレーのルーに煮込まれた豚肉はじっくりと味が染みていて柔らかく、豚肉の旨い出汁が滲み出ている。西洋亭という名前に反して和風の味付けも処々に感じさせる。ソウルフードの一つにノミネートしたいくらいにその味はしっくりして、おいらの味覚に焼き込まれてしまうようなのである。カツの種類は豚のロース、ヒレ、そしてチキンと豊富だ。ロースを叩いて薄くしたクリスピーというカツも中々の人気のようで、今回おいらは其れを食した。円やかなカレールウにマッチして美味であった。もう一つ付け加えておきたいのが「西洋亭」の店内の趣き成。築数十年は経つであろうと思われる其の古き良き昭和の時代の外観以上に、その趣きは凄いものがある。おいら自身が青少年時代を過ごしていた頃のアイテム達が店内の至る所に蔓延していて、さながら昭和時代の時代的移築物のような趣なのだ。上州前橋出身の萩原朔太郎さんの実家が敷島公園内に移築されている以上のインパクトを感じ取るに充分なのであった。

■西洋亭 市 前橋店
群馬県前橋市千代田町2-12-12
027-235-6846

「刻み昆布煮」は新たな常備菜である

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我が家で作る常備菜は、ひじき煮、切干大根煮、筑前煮、等々があるが、これに刻み昆布の煮物が加わった。刻み昆布という食材は以前から注目していたが、大豆と共に煮込んだら、此れがミネラル豊富な海の野菜の良さが如実に出ていて、扱いも思いの外に手頃であり、これから新しい常備菜になるだろうと思わせたのである。

肝つきの「カワハギ刺身」に舌鼓

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肝つきのカワハギの刺身を食したのだった。このカワハギ、姿形は三角形あるいは菱形に近くて平たいのが特徴。斑の独特の文様がカワハギらしさの象徴でもある。しかも皮が剥ぎやすく食べやすいのが「カワハギ」という名称の由来なのだと聴いて、なおのことこの珍重すべき刺身の奥深い味わいにはうつとりだったのである。白身の魚で実は身の歯応えが充分である。この「カワハギ」が今時の狙い目の旬の魚なのだ。フグの親戚で身もたいへんに美味。夏によく取れるが、秋からのこの時季こそいわゆるカワハギの第二の旬であり、この時季の身が一年で一番旨いとされている。カワハギの身は想像以上の美味である。肝と身の相性が抜群であったのだ。カワハギの身は身だけでなく肝臓(キモ)も美味で珍重される。居酒屋のつまみには、刺身にキモが付いて提供されるのであり、この肝のタレに浸して味わうカワハギこそは、カワハギの味覚を味わえるメニューの王道であると云ってよい。

八王子「れんげ」の個性派「鶏白湯らーめん 」

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濃厚な鶏白湯スープが特徴の個性的なラーメン店が八王子にも在った。昼食時に仕事場から自転車で数分の場所に在ったラーメン店ののれんを初めて潜り、おいらはそんな個性派ラーメンに遭遇したのだった。その鶏白湯スープは想像以上に濃厚で、思いがけなく度肝を抜かれたかのごとくだ。ツルリとして歯応えのある中太麺との相性も良くて、食べ終わってちょっとの間、おかわりしたくなるくらいに物足りなさを感じてしまった。
■らーめん れんげ
東京都八王子市子安町3-7-13
042-621-1235

茹でダコならぬ「生ダコ刺身」に舌鼓

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茹でたタコではない本物の生タコの刺身にありついたのだ。今日は久しぶりに「生タコ」を食する機会が持てたのであり、それかあらぬかの、強く「茹でダコ」事情についての憂いを感じたのである。そもそもはタコの刺身といえば、これまでは茹でダコがあたり前であった。刺身と云いながら茹でたタコを出すなどと云えば、詐欺にも等しいやりくりにも思えるのだが、世間一般の流通業界においては「タコ刺し」がイコール「茹でダコの切身」であったということが顕著であり、今でもそんな流通業界の常識がまかり通っている。タコは食材として、様々に加工されるべき可能性の凝縮した存在である。だからと云って茹でたものを「刺身」と称する商法は問題であろうと思うのである。

春台風の前日に美味しい「オニオンサラダ」を食したのだ

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まだ春の季節は続いていくのだが、これから春の台風に見舞われるかという時期の本日に、おいらは春玉葱の美味さをベースとする「オニオンサラダ」をまさしく食したのだった。この季節の春玉葱はスライスしたものを食するに限るのである。何しろこの時期の早生のものがもっとも瑞々しく独特の辛味も生食に似合っている。おいらは「オニオンサラダ」にはまっている。地元の居酒屋にて屡々注文するメニューである。オニオンこと玉ねぎとは、先ずは生野菜の主役になるべき食材であり、その鮮烈なる香りは野菜の頭柄としても充分に主張することが可能である。このメニューのポイントはと云えば、玉葱をスライスして使うことである。スライスしたての玉葱はとても刺激的な匂いがあり、涙を誘うほどである。それほどの刺激的野菜としての玉葱は、実はとても健康的な食材なのでもある。血液をサラサラにする成分としても注目が高まっている。成人病の原因とされる血漿を予防する成分としての硫化アリルが玉葱には多く含まれているのである。玉葱に含まれる硫化アリルという成分はビタミンB1の吸収率を高めるのであり、スタミナ増強にはもってこいではある。常温ではニンニク様の匂いがあるので扱いにくいのだが、少々の水分にて浸しておくことでこれを解消することが可能である。

「サザエの壷焼」のほろ苦さで酒が進むのだ

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下町の居酒屋に立ち寄り「サザエの壷焼」を食した。 サザエはもとよりおいらの好物である。肝の美味さといつたらこの上ないくらいだ。その昔は伊豆だとか特殊な海浜地方に旅しなければ口にすることさえ出来かねていたという貴重な食材なり。それが昨今は都内で味わえるのだから嬉しい。そもそもサザエ貝と云えばその肝の苦さと磯の香りが逸品的な食材であり、酒が進むことしばしばであるが、それに足して、星印と巻き印の形態の妙に感動することを、繰り返しているのだ。いつもサザエを目にして思うのだが、サザエ貝や親類の巻貝と云うものの持つその形態の稀有な要素についてである。先ずは巻貝の形態が持つ渦巻き的に盛り上がっていく形に感動する。渦巻きと生物が鼓動し伸長する様との容態は著しく関連があるのだろうと感じさせる。そしてもう一つのサザエ的形態が有する要素が「星印」なのだ。手足を伸ばすようにその星の突端が伸びている。丸くてごつくてとても愛らしい。

居酒屋のハムカツは郷愁をそそるのだ

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居酒屋にて大衆的メニューの「ハムカツ」を食したのだ。大衆居酒屋における定番的メニュー、すなわち「おすすめ」のボードに日々書かれて提供されるものではなく毎日日常的に看板に乗っている代物だったが、ついぞ注文することにためらいがあった。だがここは社会体験、後学のためと割り切って、注文することにしたのだった。提供されてテーブルに乗ったのは、厚さ1cmもあろうかという分厚い代物だった。そもそもおいらが少年期に食していたハムカツとは、だいぶ風体が異なっている。こんな分厚いハムカツは、大衆料理メニューとは云い難いという印象を持ったのだった。世に云う鍵っ子としての思春期を送ったおいらは、夕方近くになって帰って来た母親からはよく、このハムカツのおやつをもらって食べていたものであった。そのときのハムの厚さはと云えば、2~3mm程度のものだったことを明瞭に記憶している。トンカツやメンチカツとは一ランク下の食べ物という印象だったが、間食としてのおやつには最適だったのであろう。だからハムカツはあくまで薄いハムを挙げたものでしかあり得なかったのである。ところが昨今のハムカツと来たら、とんでもない、まるでトンカツにも匹敵するくらいの厚さである。トンカツと競ってどうするんじゃ! という突っ込みをしたくなるくらいの異様な風体。こんなハムカツは本来の正当的ハムカツじゃあないぞ! ということを主張しておきたいのである。いつの間にやら時代の空気は「ハムカツ」に好意的てはある。トンカツにも増してカロリー高そう。しかもハムカツに特化したブログがブログ界をも席巻しつつあるという。嗚呼何たるおそれいりやの鬼子母神か。

自家製「牛スジカレー」は期待以上の味わい

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圧力鍋を使って定番の牛スジ煮込みをつくった。何時ものとは味付けを変えて、カレー味にしたら、此れが期待以上の完成度を有する味わいだったのである。カレー味の牛スジ煮込みは此れまで何度が食してきたが、此れが完成度の高いメニューとなることは意外な発見だったと云えよう。そもそも一般に牛スジとして流通しているものは、主に牛のアキレス腱を指している。ほのかに赤く、煮込むと渋い茶褐色に姿を変える。だがその姿かたちは煮込むことによってその存在感を増すのである。煮込みの一連の調理工程を経た後の牛スジはと云えば、一見地味にも映るが、その実はその姿を凛として示している。他の素材ならば煮込まれて姿を無くすものを、牛スジばかりはしつこいように姿を消したりすることが無い。しかもまたこの煮込み牛スジの栄養素というものが、コラーゲン豊富な栄養素である。若い女性を虜にする要素というものがこの食材に隠されている。

今季初の「初ガツオ」に舌鼓

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春が来て日が経つが、幸運なことに本日は美味い初ガツオにありついたのだった。遅ればせながら春の味覚の代表としての「初カツオ」を味わったという訳である。其のカツオの赤身がキラキラとしてまぶしく感じられるくらいである。カツオの赤身は透明感があり重々しくない、清々しいくらいのことが何よりの特徴である。こんな美味なる色味はマグロなどでは決してみることができないのだから、カツオの美味しさの希少性を示しているとも云える訳ではある。フレッシュさみずみずしさ至極であり、此の季節の食欲を謳歌させる食材にもってこいであった。マグロよりも小ぶりではあるが上品な味わいであり、人間の健康生活に必須の成分であるところのEPA(エイコサペンタエン酸)やDHA(ドコサヘキサエン酸)の含有量が多いと云うことが挙げられる。しかも季節の旬を味覚で味わいつつ季節を愉しめるのだからこのうえも無い食材だと云って良いだろう。「目には青葉 山時鳥(ほととぎす)初松魚(かつお)」という山口素堂の有名な句に象徴されるように、「初ガツオ」といえば春を告げる味として有名だ。脂身濃厚なモドリカツオは、例えてみれば中トロのマグロではあるが、鮪の赤身以上のフレッシュさを味わうことができるのが、初カツオなのである。近頃では春というより も、現代では5月から6月にあたる、初夏に近い季節の味として広くいきわたっている。

海のパイナップルこと「ホヤのポン酢」に舌鼓

hoyasu01ホヤとは主に岩手のリアス式海岸沿いで収穫される、海のパイナップルとも称される逸品である。おいらは此れがことのほか好きであり、海鮮居酒屋で此のメニューを目にするとほぼ反射的に注文してしまう。本日久しぶりに食した「ホヤのポン酢」もまた、鮮度の良い生のホヤとポン酢との相性が抜群であり、海のパイナップルの称号に恥じない味わいなのであった。外見はグロテスクなことからなかなか口にしない日本人も多いというが、この味を知ってしまったら食べないわけにはいかないと云えるくらいに逸品の味わい。ポン酢が素材の味を引き立てている。東北の地場食材としてもっとも愛着に満ちた逸品である。まさに東北からの恵みの味だ。そもそもは上京して間もない頃のおいらは、「ほや」は食べられなかったと記憶している。原始的記憶以降のものであるので、その信憑性は大である。いつから「ほや」が食べられるようになって、しかも何時からかは「ほや」こそ酒の肴の逸品であると思うようになったのであるから人生はまた不可思議なのである。日本における主な生息地は東北の北東部であろう。一部では「海のミルク」などと称されることもあるようだが、決してミルクのような味わいはないだろう。むしろ、磯の香りがぷんぷんと漂っていて、とてもはじめての人にとっては箸を付けたくないような、そんな香りの肴なのである。

関東の「串かつ」は関西ジャンクの「串揚げ」を凌駕する味わい

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今宵は「串かつ」がお供のメニューであった。普段の居酒屋にて串かつを食したのだった。そもそもおいらは串カツが大好きである。豚肉のカツと揚げられたネギの甘味と香ばしさとの調和した味わいは、串カツならではのものであり、関西的ジャンクフードこと串揚げの比ではない。串揚げには断然勝っていると云ってよいのである。由緒正しき関東の「串かつ」とは、大阪界隈のジャンクフードの串揚げとは似て非なるものであり、串かつのネギと豚肉のハーモニーの絶妙さを思えば串揚げなどは邪道的フードとしか思えない。串揚げには断然勝っていると云ってよいのである。かねてから思うに、串揚げを食べてもなかなか満足できないものがあったのだが、しかしながら、あえて限定すれば関東風の串カツ口にしたときの感動や満足感は、他を圧倒していたものなのである。関西ジャンクフードの限界とともに、関東圏の食文化の歴史を改めて感じ取ったという訳なのだ。関西的串揚げには無くて串カツに有るものとは何か? まずはその豚肉とネギとの相性の良さであろう。豚肉の質、ランクはそれ程良いものを求めなくても、豚カツとネギ揚げとの相性の良さで、串カツの美味さは決定付けられると云っても良い。

地元居酒屋の「自家製厚揚げ」で一献

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おいらが住む界隈の地元の居酒屋には「自家製厚揚げ」というメニューがあるのだが、これが存外酒の肴としていける逸品なのだ。所謂「揚げ出し豆腐」とは異なっていて、しっかりとした衣がさくさくとした食感を醸しており、中は絹豆腐のトロリとして繊細な風味が舌を襲う。生の豆腐を注文を受けてから植物油で揚げて調理されるものなのだからであり、それだけ手が込んでおり、料理人の思いが詰まっているのだ。こんな料理はまさに「Tokyo is a city of Dinamic ・・」云々と云った前東京都知事こと猪瀬直樹の言葉を惹起させるが、実際は其れ以上の逸品的な代物ではある。そもそも厚揚げとはどこのスーパーにも置いてある日常的大衆メニューであり、取り立てて騒ぐこともないのは重々承知なのではある。だがしかし、こんな自家製厚揚げはといえば特別な裏メニューなのだ。おいらの出身地、群馬の田舎では、厚揚げのことを「生揚げ」と呼んでいる。生のままの絹漉し豆腐をそのまま油に潜らせる。10数分を経て揚がり上がったほ くほくのものを、葱、生姜、鰹節をのせ醤油を掛けていただく。まさしくほっかほっかの豆腐の旨みに加えてカリカリとした殻の食感がたまらない旨さのハーモ ニーを醸し出すのである。

故郷で春爛漫のスパゲッティーを食した

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おいらの故郷こと上州前橋に帰省しているときに、春味が麗しい春爛漫の美味しいスパゲッティーにありついたのであるので、ここに記しておきます。味のベースはイタリアンの王道のトマト味である。そこに、春野菜としてのアスパラガスをはじめとした旬の食材が集結していたのだ。トマト味は控えめであり、春野菜の息吹を邪魔していないのがとても好感度が大だったのであった。

都市の棲家に暮らすカラスの親子像をキャッチ

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帰省中の上州前橋にて、街路樹の一角に巣を作って暮らすカラスの親子像をカメラにキャッチしたのだった。2匹いるカラスの右が親で左が生後1ヶ月くらいの子供である。

そもそも本年最初にカラスの巣作りを発見したのは、春が訪れかけていた頃の3月半ばであっただろうか。母が入居している施設の窓からはほど近い、街路樹の一角に巣作りをしているカラスの夫婦を見掛けたのだった。細かくて頑丈な木の枝を持ち寄って器用にも巣を完成させていたのではある。人間ごときに真似できる芸当ではなかった。施設の窓からは近いのだが、人が行き来する地上からは10mくらいはある、そんな地上の一角であり、人間が簡単に手の届くエリアではない。人間界からは距離を取りつつ、それでも都市の街に違和感もなく生活の場所を確保する其の姿には、敬服の思いが自然と沸いていたことを思い出している。其の時は手持ちのカメラの標準レンズでは捉え得なかった姿を、本日は望遠レンズにて捉えたという訳なのである。1ヶ月ほど前に生まれたばかりのカラスの子供は、はじめは白い嘴を空に向けて親から与える餌にパクツイていたが、今では其の体毛も黒く羽が生えていて、もう直ぐの一人前の旅立ちをアピールするかのごとくである。カラスの親と子を捉えた記念碑的なる珍しいショットなのである。