上州菓子の新しい定番になりそうな「繭玉まんじゅう」

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上州前橋のお菓子といえばかつて「片腹饅頭」が定番であったが、其れが無くなって久しく寂しい思いを感じているのはおいらだけではないのである。だが新規に「繭玉まんじゅう」という、郷土の饅頭に接することができたのであり、其の姿かたちや餡の甘あましさなどが新しき郷土の定番菓子となり得べき要素を有していることを知り、ある種の感動を覚えたのである。

此の度「富岡製糸場」が世界遺産に認定されたように、そもそも上州は絹産業が盛んな地域であり、絹の基となる繭とは、其れこそもっとも親しみやすいアイテムではあった。そんな繭の姿を模ったお饅頭は、過去の片腹饅頭に引けをとらないくらいに、郷土の味を感じさせるものではあった。