「冷やし中華」における胡瓜、ハム、錦糸卵の味覚トライアングル

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早くも冷やし中華が美味しい季節となった。梅雨の季節とはいえ猛暑日も多いのであり、今年も例年以上に猛暑との闘いを強いられることも必至の情勢である。

本日は今年に入ってたしか3度目の冷やし中華を食していた。定番の胡瓜、ハム、錦糸卵とトマトが豪勢に富士山型に乗っておりまさに理想的な姿を呈していた。赤、黄、緑といった色彩のトライアングルに加えて味のトライアングルが、冷やし中華と云うメニューの中で演じられているのだ。胡瓜のフレッシュさ、ハムの冷えて尚活きている濃厚さ、錦糸卵の甘旨さが、夫々に主張しつつ、夏の逸品メニューという全体的なトーンの中で協調しあってもいる。夏になって冷やし中華を食べたくなるのは必定であることを実感するのである。

さらに加えればタレは酢と醤油と中華スープのトライアングル。だがこちらは少々影が薄い。和辛子を加えるので和食的中華の象徴と云えるかもしれない。