本日TV朝日系テレビにて放映されていた「みをつくし料理帖」。美人女優の北川景子が主演するとあって放映前のPRにも力が入っていたとみえる。系列局のバラエティー番組での北川景子嬢の清々しいつくろいにはおいらもまたグッとくるところ大ではあった。そして今宵はおいらも此の番組を視聴したくなっていたと云う訳ではある。
酒宴、否おっとっと間違えたのだが、酒宴ならぬ主演の北川景子嬢は整った美人面の割にはツンツンするばかりではなくて他の出演者たちとの交流にも愛嬌を感じさせていることが見て取れるのであり、今時の「ツンデレ」たちとは似て非なる好感度の高いキャラクターであることをまずは感じ取っていた。これだけの整った容姿でありながら所謂ツンデレを越える演技が出来ていることにはとても驚いていたのである。
番組初頭のユキノシタを天ぷらにする光景からおいらはこのドラマに見入ってしまっていた。けれども北川嬢の美貌ばかりに見入ってしまってという訳ではない。おいらも大好きな居酒屋における人情劇に先ずは見入ってしまっていたという訳なのではある。
三つ葉や白魚をあしらった春のメニューたちは、夫々においらもすごく食べたくなるくらいの逸品的メニューである。それなのにあらぬ疑いを掛けられて、北川嬢扮する女性料理人は大変に大きな試練を受けることになってしまった。女性の感性が導き出した日本料理の逸品的メニューであるのだろうことは瞬時に理解出来ていた。和食、日本食として世界的にももて囃される料理が、日本の女性の料理人によってもたらされているということは、今宵は胸に焼き尽くすこととなっていたのである。夏のタコはいいですよと云ったり、徳川がらみのきゅうりのメニューを案じていたりとしていることからも、おいらは北川嬢演ずる主人公への思い入れは最高潮に達していたと云うべきなのである。
そしてクライマックスのハモを調理するシーンには、ある種の凄みを感じ取るに充分ではあった。近頃のTVドラマにしては出来すぎた内容なのだ。TVドラマの可能性や魅力は未だに健在なのかもしれない。