まだまだ梅雨の季節以前なのに、強烈な暑さが身にしみる。そんな折にきゅうりが恋しくなり行きつけの居酒屋できゅうりを注文していた。夏野菜の代表格の一つがきゅうりである。瑞々しい生のままで食しても、それ自体で充分美味しいのではある。それにもまして美味しくするのが、もろみ味噌だ。「もろきゅう」というメニューにてもろみ味噌が添えられている。此のもろみ味噌という代物はもろきゅうと共にある。云わばもろきゅうともろみ味噌とは「もろきゅう」の表裏一体的関係を有するということなのた。
「もろきゅう」というメニューで提供されるのが、きゅうりにもろみ味噌を添えたものである。一般的な味噌以上にきゅうりの味覚を高めてくれる。一見したところは味噌の一種にも見えるが、じつはこれが、醤油の醸造過程においてつくられるものだという。麦・大豆・米などとそれらの麹を原料にしてつくられる。味噌よりもあっさりしている分、夏のきゅうりには良く似合うのかもしれない。