久しぶりに赤羽に途中下車し目指したのは、何度か通った鯉料理が美味いと評判の「まるます家」であったのだが、数十人が入り口に押し寄せているという光景を目にし、すなわち其れは入店するのに数十分以上の時間を要するという事態に立ち寄ったことから、同店をパスすることにした。そして数十メートル離れた「丸健水産」へと歩を進めたのである。基本的な情報としておいらが得ていたものは、「まるます家」から数分、距離にして数十メートルというものではあり、そんな曖昧情報を頼りに探し求めていたらば、案外簡単に「丸健水産」の店舗に出会うことが出来たのだった。
出会った赤羽の「丸健水産」といえば、所謂商店街にておでんだねを販売する店舗の様相なのだ。そこで立ち飲み的スタイルでおでんの具材を注文する。そして缶ビールか何かのお酒類を注文。おでんと酒とを一緒に注文するスタイルの稀有な居酒屋的店舗なのだった。
店頭でおでんだねを注文する。必須の大根とつみれの他はお任せだと告げておでんメニューが小皿に乗っていく。練り物おでんだねがお勧めなのか、練り物ととともに提供されていたおでんを口にしながら舌包みを打っていたのである。
けだしおいらが想像した以上の美味との邂逅を得ていたのである。