ひじき料理といえば「ひじき煮」にとどめを刺すのだ。おいらの家ではこのひじき煮というメニューは定番中の定番である。煮込んだばかりのひじきが温かい湯気を発しているという景色は遭遇することの出来る料理関連の風景についての一番だとさえ考えられるくらいだ。
そもそもけだしおいらが此れまで生活習慣病も発症せずに生命的にも生息してこれたということは、ひじきの煮込み料理に依ることが大なのであるということを思っている。其れくらいに体調管理にとっては必須のメニューなのである。
「ひじき煮」としてのメニューでは脇役的食材としてひじきと共に普段的に煮込むのは、人参と大豆である。このコンビネーションは完璧と云ってよい。人参や大豆の料理として考えてみてモコの「ひじき煮」は特筆されるのだ。
ところでこれらの日本の伝統食の素晴らしさを世界に広めたのが、桜沢如一氏らによる「マクロビオティック」の食養生の思想である。欧州や米国の著名人たちが信仰している「マクロビオティック」という思想は、世界大戦以前に桜沢氏らによって広められた運動が基本となっているものだ。マクロビ思想によると、毎日の献立の中で「豆類、海藻類」を5~10%摂取することとされている。「ひじきと大豆の煮物」のようなメニューを、1割は摂りなさいと云うのが基本である。