久しぶりに我が家でも「筑前煮」をつくったのだった。九州北部の筑前地方が発祥とされていることから此の「筑前煮」という名称が付与されたとされている。旬の食材である筍をベースに、ゴボウ、コンニャク、レンコン、ニンジン、等々の代表的根菜類が一同に介して伝統的料理が成り立っている。冬から春にかけての野菜類を活用した、元日本の某地方発の伝統料理の代表格なのだ。
味付けは鰹味を中心にした出汁で具材を煮込んで、醤油、味醂、砂糖といった日本の古来からの伝統的調味料が活躍している。此の甘辛い味わいは日本料理の基本かなと感じるに充分である。地方の料理が実は古来からの伝統的調理法に依っているということをおもうのだ。