何時からだったかは知らぬがおいらの古里前橋は、「とんとんのまち」と呼ばれている。とんとんとはすなわち豚のことを指しており、豚肉の飼育、生産量が多いということからこのキャッチフレーズが名付けられている。おいらの知る範囲で云えば、大胡周辺や赤城山山麓界隈にて養豚所が数多く存在している。空っ風に代表されるような上州の云わば厳しくもあり逞しくもある吹きっさらしの自然環境で育てられた豚は、主に食用に供されるのだが、大自然の環境で生育した豚肉はそれだけでも貴重な食材なのだから、これを前橋のシンボルとして打ち出そうと画した市の広報関係者たちの努力には敬服する次第である。近頃はおいらも、「とんとん」のポスターやのぼりが掛かるお店が在るとどんなもんかと足を踏み入れてしまうこと多かりしなのである。
ところでとんとんのまちこと前橋のマスコットキャラクターは、豚のぬいぐるみで此れの名前を「ころとん」という。丸々とした豚の姿のぬいぐるみである。前々から知ってはいたが、本日は初めて「ころとん」に遭遇することとなっていた。前橋市民にもなかなか人気が浸透していると見えて、同時にハグを求めたり一緒に撮影を願ったりという光景にも遭遇することとなっていた。