「八王子夢美術館」にて「黄金期の浮世絵 哥麿とその時代展」を鑑賞

「八王子夢美術館」にて開催されている「黄金期の浮世絵 哥麿とその時代展」を鑑賞したのだ。
http://www.yumebi.com/
昨日から開催されている「八王子画廊散歩」のイベントで、八王子市内9軒の画廊、ギャラリーをスタンプラリーで巡り、参加画廊全てのスタンプがたまると「八王子夢美術館」での鑑賞券が無料になると云ったイベントを利用しての鑑賞であった。本日の夢美術館におけるテーマは「黄金期の浮世絵 哥麿とその時代展」ということである。あまり気乗りはしなかったが、無料鑑賞券を求めて夢美術館の会場へと足を運んだ。

夢美術館の会場では、江戸時代の美人画の大家とされる喜多川歌麿を中心にして、彼の弟子や同時代の江戸期における浮世絵師の作品約120点が展示されている。これだけの点数の浮世絵師たちの作品を一堂に会して鑑賞したことはこれまで無かったことであり、けっして無駄な時間を費やしたということではない。これはこれで価値ある企画展ではある。

喜多川歌麿や彼の弟子たちによって描かれた浮世絵やら錦絵やらの女性は、顔は下膨れであり目元はぱっちりとは云い難い、云わば江戸時代にのみ通用する美人の条件ではあり、とても現代における美人の其れとは一致することが無い。下膨れの目元切れ長でどんより、その他多くの条件において喜多川歌麿の時代と今現在という時代とは、隔世の感がある。そんなことを印象深く抱いていた。