春間近の「ホタルイカ(蛍烏賊)」に舌堤み

hotaruika01
大寒を過ぎた今頃になると「ホタルイカ(蛍烏賊)」が目についてくる。小振りながらボイルしてぷくっとしたその姿形は個性的であり、様々ある他の酒のつまみらを個性的な風体によって凌駕していると云ってよい。春を告げるような爽やかな味わいとともに、この季節には求めて食したくなるのだ。

そもそもホタルイカとは春を代表する味覚でもあり、春が先かホタルイカが先かは知らぬが、両者が相まっての風物詩なのである。春の夜には、海上に青白い光を放つ。その姿は、神秘的な光そのものではある。そんな神秘の光を思いながら味わうホタルイカ(蛍烏賊)の味わいは、春のこの時期ならではの逸品である。ピチピチとした食感やら春らしい香りなどにて満喫したのだ。

「ホタルイカの酢味噌和え」もまた、そんな旬メニューの一品。ボイルしてぷくっと太ったホタルイカに酢味噌を和えて出されており、まさに旬の美味を味わうことが出来たのだった。今期、「生ホタルイカ」を食していたおいらではあるが、ホタルイカの味わいはボイルして酢味噌で和えるのが一番だと合点したのであった。