門前仲町の「魚三酒場」で魚三昧

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地下鉄「門前仲町」駅を出てすぐのところにある「魚三酒場」に足を運んだ。新鮮な魚介類を手頃な値段で出してくれると評判の居酒屋である。

大きな看板が迎えたそのビルは、1階から4階までがすべて「魚三酒場」の店舗であった。夕方の5時少し前に訪れたときには店内は酒と魚好きの客たちで一杯であり、賑やかな会話が飛び交っている。入ってビールを飲みつつしばらくするころには、店の外で待つ人の行列が出来たくらいの人気店なのだ。

店内は「コの字」に設置された下町居酒屋ならではのつくりに目が奪われた。最初に注文したのは「マグロの中落ち」。多くの常連客に支持されているという人気メニューである。マグロの中骨にこびりつくようにして存在する赤身の部位であり、マグロ好きには特に食べたいという希少で美味しい部位である。邪道な回転寿司店などでは此れに脂身やネギを混ぜて「ネギトロ」等と称しているのだが、鮮度の良い「中落ち」にけっしてかなうものではない。鮮度がものを云うのだろうか、300円という価格と釣り合わないくらいの満足感がおそって来るのだ。

次に注文したのは「えんがわ」。カレイやヒラメのひれにつながる筋肉の部位を指しており、寿司店などでは高価な部位である。なかなか注文するのを躊躇してしまう部位だが、今回の同店では来る前から食べたかったメニューの一つだ。運動量豊富な筋肉部位であり、白く締まった魚の筋肉だという希少性もさることながら、魚の身でありながらコリコリとした独特の食感が魅力である。想像以上に大きくカットされたえんがわを頬張ると、また新しい魚の味わいに魅了されたと云っても過言ではない。

その後、アワビ等の追加注文をしつつおいらは、おいらにとってはあまり相性の良くない深酔いのもとでもある久しぶりの日本酒に手を出してしまっていた。旨い海鮮類には旨い日本酒が似合うということを思い出していたからなのだが、ほろ酔いで帰路に着くはずの時間は、けっして幸いとは云えない時間なのであった。

■魚三酒場 富岡店
東京都江東区富岡1-5-4 1F・2F・3F・4F
03-3641-8071