現在上映中映画の原作だという「凶悪 ~ある死刑囚の告発~」を読んだ

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書店に立ち寄った際に「凶悪 ~ある死刑囚の告発~」という文庫本が目に付いて購入。何気なくページを捲っているうちにいつの間にか読了していた。現在上映中の映画の原作本だということである。多少だが映画づいているおいらの関心が、この文庫本をとらえるきっかけとなっていたのかもしれない。

さてその文庫版書籍の内容であるが、最終ページの佐藤優氏の「解説」が特段に面白かった。

「資本主義社会においては、すべてをカネに転換することが可能である。保険金殺人犯で人間の命をカネに換える「死の錬金術」が現実に存在するのだ。しかも、その主犯が法の裁きを受けずに市民社会の中で平穏に暮らしていく。このピカレスク小説のような話が現実に存在したのだ。」

以上のような佐藤優氏の解説から、この事件が特別な意味合いを持っているということを認識したのだった。ちなみに佐藤優氏といえば鈴木宗男氏との関係で拘留された経験を持つ人物である。それ故に一段とリアルな拘置所におけるやり取りがビビットに受け取られていくこととなっていた。と

それに伴いおいらもこの原作や上映中の映画に関しては多大な興味関心を惹起されたというべきなのであろう。近いうちにこの映画を視聴してみたいという思いを強くさせていたのであった。

近いうちに映画「凶悪 ~ある死刑囚の告発~」を鑑賞しようと思っているしだいである。