銀行業界の内輪を描いたドラマ「半沢直樹」の最終回が本日終了した。最終回ということで意識して視聴していたが、何か拍子抜けの感が否めなかった。巨悪の象徴としての銀行役員の行状は追及されたが、視聴者を巻き込むカタストロフィーを演出できたとはとても云えない。
相当な視聴率を得ていたようで、劇中「倍返しだ」の台詞とともに社会現象ともなっている話題のドラマである。現代版下克上的チャンバラ劇と捉えればそれなりに楽しめたが、銀行業という貸金業の実態がリアルに描かれているとは云い難く、追求も甘いと云わざるを得ない。半沢直樹ブームが貸金業への憧れを助長させてなどしてしまえばそれこそ貸金業者の思うつぼでもある。