人生初のリアル的「抜歯」体験を経て思うこと

 

本日は地元の歯科医院にて、おいらにとっては初めての抜歯の体験があったので、いささか恥ずかしながら、其の彼是について報告していこうと思う。

予約していた某歯科医院の門をくぐり、緊張高まる処置ルームへと足を運んだ。いつもの何度となく見慣れていた光景ではあるが、足取りが重かったのはやはり、人生で初めての抜歯と云う体験が控えていたことによるのだからだ。

そういえばかつて、少年から青年期へかけての頃にはよく、歯を抜かれる夢を見ていて其れが恐怖ではあった。自らの身体の一部がもがれ取られていくといった、暗喩的な意味が込められたシーンだったのだと思う。完全なる肉体からもぎ取られていくというイメージは、衰えや老いや不遇といったイメージをほうしていたのだろう。

その後はしばらくは抜歯の夢は遠ざかっていたが、青年期を過ぎたある時期になると、そんな抜歯の夢にまるで取り付かれたかのように其の夢は入り浸っていたのである。身体の一部を削がれるといったイメージに加えて、まるで自らの持つべき能力を剥ぎ取られていくといったイメージとして受け取られていた。かなり苦痛な体験(夢体験)として体験していたことを思い出すのだ。

人生初のリアル的抜歯の体験は、想像以上にあっけなく、時間的には15分ほどで終わっていた。歯茎への麻酔注射から抜歯までは、オートメーション的に仕組まれたルートに載ってあっけなかったというべきであろう。そして、歯科医の今後注意すべき生活習慣への説明(過度な運動を控える。入浴を控える。酒を控える)を聞いてのち、薬剤薬局の門をくぐっていた。ドクターから云われていた通りに、抜歯から3時間ほど経つとズキズキした痛みに襲われていたのであり、処方された痛み止めを飲んで過ごしていた。ズキズキ感は想像以上であったので、処方された痛み止めに感謝の気持ちを強くしていた。

(抜歯に関する夢については、今後別稿にて続く予定)