田植えを終えた信州の安曇野を探訪していた

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数年ぶりに信州長野県の安曇野へと向かった。この季節の日本の田舎はどこも田植えを終えた水田に満ちており、春から夏への日本の典型的な風景が望めるのである。この時期にこそ日本の原風景に接することが出来るということもあり、とても心躍らされる体験となっている。

この地域の光景が日本の原風景だとされる所以は多々あれども、かつて黒澤明監督による「夢」という映画作品が此処安曇野の「大王わさび農場」という場所で撮影されたということが、安曇野の風景を国内に「原風景的風景」として有名にさせている。北アルプスの山々から伏流水として届けられた清らかな川の水を目にすると、確かにこの土地ならではの日本的原風景を、充分極まりないくらいに目に記憶させてくれたのである。

田植えを終えて田んぼに水が張っている水田はとても瑞々しい日本の原風景である。これから水田が健康に育っていくことを願いつつ稲が発芽、成長している姿は、安曇野と云う一地域の事情を超えて日本の国土の成長を見るくらいの思いなのである。