前橋市内のアートスポットこと、元「ラボンヌ」の「広瀬川美術館」を探索

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昨日紹介した広瀬川界隈スポットには、「広瀬川美術館」という更に興味深いスポットが存在している。かつてはもしおいらの記憶が確かならば、その場所と建物などは「ラボンヌ」と呼ばれた、子供向けの絵画教室の舞台であった。文化庁の「登録有形文化財」にも指定されているという「広瀬川美術館」を探索してみたのだ。

極めて個人的な話題にはなるが、おいらは1度として「ラボンヌ」の門をくぐったことはなかったのだが、その名前は、市の繁華街にある有名な絵画塾教室として美術関係者の誰もが知るくらいの、地元では有名な画塾ではあった。だが常にその名前は気にかかっており、おいらの脳裏から離れるものでは無かったと云ってよい。市の郊外に位置したおいらの実家からはかなりの物理的距離があったりしたことからその門をくぐることは能わなかった。まるで自分自身が忘れ去っていた夢の記憶がよみがえってしまったかのようにして、元ラボンヌの探検が開始されたのである。

門を叩いて足を踏み入れると、古めかしい館の奥から関係者とおぼゆき男性が「入館料は500円です」との一言だった。2階から見学して1階に降りてください、とのこと。「五月の版画」というテーマを設定していた同会場には、おいらも敬愛する司修さんの作品が、仄暗い会場で息づいていたのだ。その作品を目にするだけでも価値ある美術館である。

一瞬は怯みつつも足を踏み入れていたその美術館には、司修さんの作品をはじめとして、群馬県にゆかりある美術作家たちの力作が収蔵されているのだから、その歴史的価値ある美術館の眺めとともに目にしておくに損はないはずである。

■広瀬川美術館
〒371-0022 群馬県前橋市千代田町3丁目3−10