炊き込みご飯は旬の食材を使うのが鉄則だが、この時季に美味い鉄板的炊き込みご飯といえば「あさり飯」なのだ。
先日までのゴールデンウイークには、日本全国の遠浅海岸に出かけてあさりを収穫するという、潮干狩りなるイベントが行なわれていた。なかなかそんなイベントには参加できないおいらは、この時季になると、無性にあさり料理が恋しくなる。
ここはシンプルに、あさりの炊き込みご飯づくりと決めて、早速調理にとりかかっていたのだった。
地元のスーパーの海鮮コーナーには旬のあさりが大量に並んでいる。料理に使う食材は、鮮度の良いあさりに加えてネギと油揚げ。この食材の取り合わせこそは下町発祥の「深川飯」のそのものであり、これで充分に満足できる。
土鍋ご飯専用の土鍋に具材を投入し、薄めの出汁と醤油と味醂で味付け。あさりは殻つき生のまるごとを投入していた。これで充分な味わいに仕上がったのだ。久しぶりの「あさり炊き込みご飯」がすこぶる美味かったのである。