御徒町駅ガード下界隈の居酒屋「佐原屋」には、他店には無い数々の逸品メニューが存在する。当ブログにてもこれまでいくつか紹介してきているが、おそらくこれが初めての紹介コメそのントとなるだろうものが「ニガ玉」である。「ニラ玉」ならぬ「ニガ玉」なのであり、苦い卵料理だ。一言で述べれば其れは卵料理の一種である。ニガウリことゴーヤを用いた苦い卵料理と云えば良いだろうか、苦味走った味が口腔内を直撃する。そのニガウリの量が半端でないので、口にする瞬間において「苦い‥!」という感嘆の呟きを発することが必至となる。
味覚の領域において、味のカテゴリーは6種とも7種類とも云われるが、こと「苦味」をシンプルに味わうにはニガウリことゴーヤをおいて他の食材は見つからないのである。苦味はこと人生においては避けたいジャンルのひとつではあるが、料理の領域においては決して避けるべきものにあらずなりである。