年末年始の読書週間を経て本にも些か飽きたのであり、新作DVDとしてPRされている、沢尻エリカ主演の「へルタースケルター」をレンタルして鑑賞していたのだった。そもそも我が国のマスコミにて、沢尻のヌードシーンが撮られたとかトピックスとして取り上げられていたのだが、それ以上に私的な関心でレンタルしてみたのだ。
この作品(元は映画であることは云うまでもない)で、お騒がせタレントの沢尻エリカ嬢が、岡崎京子による日本の漫画の原作に忠実に演じることなど無いと決め付けてDVDをレンタルしたという訳ではある。原作漫画は所々をはしょり読みしていた。凄く好感を感じさせる世界観に魅了されていたと云ってもいい。それが映画になってこの有様なのだから、残念至極なのであり、監督や主演の沢尻エリカ嬢の軽率な世界観について、少々書いてみたくなったのではあった。
沢尻エリカ嬢のヌードはヌードと云うほどのものでもなくあっさりとしていて、とてもエロスの対象として捉えることなどできなかった。エロスやロマンや希望や理想、等々のプラス的評価を与えることなど全く出来ない作品である。今現在においてTV局にて放映されている和久井映見さんが出演しているドラマのほうがよっぽど高級的ではある。低級映画の典型を見せ付けられた思いではある。
沢尻エリカ主演の「へルタースケルター」はやっぱり駄作だな、というのが最初の当作品についての評価である。