魚類の身から溶け出したゼラチンが偶然固まって、そんな偶然に出来た料理が美味かったことから「煮こごり」という料理が誕生したという説明を以前に聞いていたが、昨今の「煮こごり」のレシピはそれとはちょっと違い、ゼラチンの元や寒天を加えて作るのだそうな。具もまた最初からゼラチンの出易い食材が選ばれるという。そんなことから昨今の「煮こごり」とは、「サメ(フカひれ)」を原料として作られているのだ。フカひれと云えば高級素材でなかなか口にする機会は少ないが、煮こごりの具材としてのフカひれならば、結構ポピュラーな酒のつまみであり、おいらもゼラチン補給食材として、度々食しているものなのでは在る。見た目からして透き通った琥珀色の入れ物に高級食材のフカひれが充溢しているとあれば、食欲を刺激すること、他に例を見ないくらいである。