本日体は調が優れぬために、一日ぼんやりと読書なりをして過ごしていたのでした。「吉本隆明のメディアを疑え」という一冊を主に読書していた。吉本隆明さんの本を読むのは久しぶりである。その本で、吉本さんも尊敬する太宰治さんの小説に述べられていたと紹介されていたのが、表題の言葉なり。非常に重くてジーンと感じてくる。すべての日本人にとって非常に貴重な言葉であると想うなり。
出版されていたのが2002年4月なり。小泉純一郎が我が世の春を謳歌していたまさにその時期である。様々に吉本さんの提言が述べられていて、それはそれで重みのあるものなのではある。だがしかし、吉本さんの提言やらは無視されながらその後の時代は推移したのである。
小泉純一郎なる政治家は確かに他の政治家以上に洗練されてかっこよかった。当時は何か明るい未来を期待させたのかもしれない。しかしながら現代日本にとっては類まれなる悪党と云わざるを得ないくらいに重い責任を負っている。
余計な明るさこそ無用なり。こんなシンプルな真実を理解できないでいた小泉純一郎やそのかぶれ信者やほか関係者は、深い反省が必要である。それさえ真っ当に出来ていない日本の現状とはなんぞやである。