独特の甘さが光る「安納芋」の串焼き

薩摩芋の種類の中でも独特の甘さが光るのが、種子島産の「安納芋」である。生の状態で16度にもなる糖度で人気が非常に高まってきたとされている。蒸しても相当旨いが、先日はこれを串焼きにして味わうことが出来たのだった。

焼いた表面からはプチプチと甘い結晶が浮かび上がっている。塩を少々振っていたのだろう、その安納芋焼きからは、特段の薩摩芋的甘みを感じ取ることが出来た。こんなことは他の芋焼きでは味わうことが出来ないものではある。

薄く塩の味がしていたが、それ以外の味付けは無くして口に運んでいたのであった。その味わいは薩摩芋の中の逸品という印象を与えていた。あまり大量に口にすることなくして串焼きとしての少量の食味が、却ってその味わいを際立たせていたということなのであろう。甘き食物は大量に食するべぎてはないのではある。