東京都政を投げ出した、或いは利用した石原慎太郎の見識を疑う

昨日夕刻の所謂「東京都政投げ出し」会見を行った石原慎太郎に関するニュースで、本日のマスコミはジャックされている。悪い冗談がマスコミニュース媒体を通し糞尿的に垂れ流されているという感を強く持つ。改めて彼への都政投げ出し会見に対しては、強い憤りを禁じ得ない。

あれほど大々的に公言をし、招致への甚大な予算を使った「東京オリンピック」はどうするつもりなのか? 或いは、築地の市場移転問題は解決できるのか? 等々、その無責任さは度を越していると云えよう。石原慎太郎に対しては一度も政治的に支持したことの無いおいらがこの思いなのである。何遍も支持してきた東京都民に対して、国政がどうのこうのという言い訳は決して成り立つ訳など無い。

更に悪質的冗談のたぐいが、国政進出云々のくだりである。自民党議員として活動していたときに「総理」の目がないことを知って、自ら国会議員を辞職した慎太郎は、以下のように述べている。

―――以下公式サイトから引用

日本のことを「国家としての明確な意思表示さえできない、さながら去勢された宦官のようである」と断じた。そして「現在の政治に対する国民の軽蔑と不信はまさに自分自身の罪科である」と自らの非力さを詫びたのだった。

―――引用終了

慎太郎の自尊的ふるまいは昔からのことであり驚かないが、侮蔑の言辞をはなったまさに国政への偏執的執着を抱き続けてきたこと、そしてこの期におよんでの中央政界復帰宣言であり、こんな出鱈目な慎太郎の見識は異常である。そしてこのタイミングはまさしく橋下「維新」利用による総理の座への偏執的腐りきった野心なのであり、こんな人間が総理になった日の我が国の将来がまさに暗澹としたイメージとして現実化しつつある。