「キントキダイ」というぎょろりと大きな目をした赤い魚がいるのだが、この刺身の味わいは白身魚の中でも秀逸な味わいなのだ。関東の料理店では中々この魚に遭遇することは無かったが、偶然にも地元の居酒屋にてこのメニューを目にし、早速注文。予想通りに上品至極の味わいに遭遇して大変な満足を味わってしまったのであった。
関東でもメジャーな魚ことキンメダイにも、身の色が赤いことや白身の感触が、あるいは触感が似ているが、別物である。おいらは「キントキ」の身が大好きなのであり、メジャー級の「キンメダイ」以上だと確信しているのだ。
見た目もまた麗しいのである。紅色のピンク系色彩とでも云おうか。一般にピンク系は俗的印象を与えてしまいアンチ麗しの代表的要素ではあるが、こと「キントキの刺身」の身の色合いはそれらとは一線を画して優雅で麗しいのだ。この見た目も鑑賞に値すると云ってよいのだ。