やはりというのか、純文学作品が入ったことへの驚きというのか? どちらとも取れるこの村上春樹さん現象。今年度の出版された書物の中で、村上春樹「1Q84」がもっとも売れた本だったというニュース。
「報道ステーション」ではゲストの鳥越俊太郎がこのニュースを受けて、実用書流行りの出版業界にあって文芸作品が読まれたことの意義や活字文化の重要性なりについて述べていた。同感である。実用書、ビジネス書の類いを買って読んでもそれを「読書」とは云わない。云ってはいけないのである。
勝間和代なんたらの書いた本がよく売れているようだが、こんな本を読んで騒いでいる人間の気が知れないのだ。世の中の馬鹿野郎どもが、ちょっとばかり頭が良くて要領も良くて、時流に乗っただけの某おばさんの書いた本など読んで何が面白いのだろうか? さっぱりわからんのである。こんな時流ビジネスおばはんの書いた本など読むなと云いたいのである。まあこんなことを書き連ねていたら、世に蔓延る勝間マニアなどの攻撃など受けるかもしれないのでこの辺で止めときます。
■ユーザーや消費者は物語を求めている(2)?!
こんにちは。最近ずっと前から使われてきている既存のもので、まさか、もう新しいものなど出てこないだろうという分野にイノベーションが目立つようになってきました。既存のネットブックでは、考えられなかった方法で、画面を大きくしたパソコン、グーグル日本語入力ソフト、ガムのFit’s、キリンのフリー、東大生ノート、ポメラなどなど事例はたくさんあります。また、テレビのCMでも、ソフトバンクの「犬のお父さん」、アフラックの「招き猫ダック」、車の「子供店長」など、「物語性」溢れるCMが多くなってきました。私は、こうした既存の枠を破ること、そうして、それを物語にまで高めていくこと、さらには伝説にまで昇華していくことが、現代日本の営利企業に与えられた使命であり、デフレ傾向を打破する糸口になると思います。村上春樹氏の小説「1Q84」のヒットは、まさにこうした世相を反映していると思います。詳細は、是非私のブログをご覧になってください。