今年は特に希少品となった「ほや」のつまみ

東北大震災の影響で、海産物の流通が悪い。八戸、気仙沼などの大漁港は営業を再開させているが、沿岸の小さな港町は例年のようにはいかないようだ。

東北の味覚を象徴する「ほや」といえば、居酒屋の看板メニューになっているところが少なくないが、今年は中々入手が難しいようで、いつもの店にもなかなか出されることはなかった。メニューを外すのも出来ずに苦労も少なくないようなのだ。

そんな状況の中、ぶらりと入った居酒屋のボードメニューで「ほやの漬物」とあるのを見つけたので慌てて注文。「漬物」というくらいで生に比べて鮮度は落ちるが、ほやの懐かしい味であった。地元の漁港関係者も希少な海産物を漬物のにして流通させようと、知恵を絞っているかに見える。しっかり塩味が効いていて、これはこれで悪くない味だ。