先日から我が家の庭で可憐な蕾を見せていたチューリップが、いよいよ開花していたのでした。
3日ほど前には蕾の先端に紅色の色味を醸し出していて、その姿かたちはまるで、思春期の少女が恥らいながらに紅を付ける、バージン唇ルージュとでも云うべき初々しさを示していたんである。
嗚呼やはり、チューリップと云えば紅色かと早合点していたのも束の間に、それまでは目立たなかった隣のチューリップが黄色い花弁を開いていたので驚いたのだ。現実に最初に開花したのは早熟の紅色さんではなくして黄色君の方だったのであったという訳なのであった。