いつもながら今宵はまた、いつもながらの行き付けの居酒屋に立ち寄り、いつもながらのホッピーを飲んでいましたのですが、隣の客が発した言葉「蒸し野菜」には、今宵とても感動的な発見をしたので、ちょっとばかり紹介しておきます。
今宵初めて食した「蒸し野菜」は、れんこん、ズッキーニ、かぼちゃ、ブロッコリー、それにソーセージ、エトセトラなどが一緒になって蒸せられる。極めてシンプルな料理ではあるが、作り置きなどしない真っ向料理の同店ゆえに、一から蒸していたことは天晴れ至極にござ候。
以下は雑談ではあるが、少々お付き合いを。本日は朝から、都心の中央区銀座はピリピリムードであった。おそらくオバマ米国大統領の訪日を受けての予備的な警備であったのだろう。ところがどっこい、おいらはこれには過剰反応してしまったのだ。かつておいらが画学生としての青春期を過ごしているとき、街中でしばしば警官に呼び止められたものである。
「ちょっと! そのかばんを見せてもらえませんか」
口調は穏やかではあったが、仕草は有無を言わせぬものと見えた。かばんの中には大量の絵の具などの画材類が入っているのを見届けると、警官は何事もなかったように挨拶をしてその場を離れたものだ。おそらくその巨大なかばんの中に爆弾が仕掛けられているとでも思っていたのだろう。まったく猜疑心もいいところてなのである。そこで例えば「逃げた」らばどうなったであろうかという友人との議論が、その後に真面目にあったということからして有無を言わせぬということの証明だろう。
米国大統領の来日とあれば、多少の市民生活の不自由は享受するくらいの気持ちはあるのだが、一体このこの状況についての納得はできかねるのである。何か別の事件や、別の目的などが存在していないかと実は疑っているのである。