パプリカ入りのチャプチェはいける。お勧めの一品

大震災後の食品流通事情の悪さの中で、控えものとして地味に並べられているアイテムを使った料理をレポートしていきたい。先日の「カレー」に続いて取り上げるのが「チャプチェ」である。

即席麺、カップラーメンに続いて、うどん等の乾麺もまた品薄となってきているようだ。そんな中で控えめに並んでいたのが「チャプチェの素」。ご存知「チャプチェ」というのは韓国の代表的な春雨料理ではあるが、これまでおいらは特段に意識して口にしたことは無かった。春雨料理といえば「麻婆春雨」「春雨サラダ」等の中華料理がメジャーである。それに比べるとなかなか日本には馴染が薄いし、こと韓流マニアの中でもそれほど重要視されたというものではない。

だが、ある種偶然にこのメニューに接して食したときのおいらは、まさに新しき歓迎すべき味覚への遭遇に、心を動かされていた。この料理で用いられる春雨は、従来からの馴染のものに比べて太くて弾力性が高い。新鮮な食感が舌を撫で回していた。

そしてもう一つ強調したいのが、パプリカとのマッチングである。チャプチェとパプリカが、凄く良くマッチングするのであることは驚きだった。

「チャプチェの素」の調理食材に指定されているのが、ピーマン、ニラ、キュウリ、であった。ピーマンが不作していたのかどうかは知らぬが、棚に在ったパプリカの鮮やかな色彩に目を留めたおいらは、迷わずに籠に入れていた。そしてそれが大正解であったということなのだった。まるで果実のようなエキスが、韓国風の調味料には良くマッチングしていて美味である。新しさとともに新鮮な素材の魅力を感じ取っていた。

パプリカは近頃ではよく目にし、時々は調理に使用することがある。ピーマンに形が似ていて大振りで、肉厚である。ピーマンのような苦味も少ないため、子供に人気の食材だと聴いたこともあった。ピーマンを南国風にアレンジした食材という印象である。パプリカの本場国ハンガリー等では、生食にて食されるともいう、それくらいにマイルドなピーマンなのだ。

このように見た目がカラフルで味はまろやか、パプリカ入りのチャプチェ料理は、最近のおいらの家料理メニューの中では、新しく定番に加えたいくらいにヒットメニューなのでありました。