本日の大地震には肝を潰された。はじめは地響きのような下からの振動に、何か後ろの人間が悪戯をしているのか、あるいは過度な貧乏ゆすりを始めたのかと、受け止めようとしていたが、次第に高まる揺れに対して、異様な怖れを強く感じ取っていた。そして揺れは左右に増幅を始めながら、止まる気配さえ無かった。おそらく2分程度は本揺れが続いていたのではないだろうか。
そのときは相当に大きな地震が、相当に遠い場所で発生したのだろうと考えていた。通常は人的被害を与える地震といえども1分以上続くことは無いとみられるからだ。これが直下型であったらとっくにビル、マンションは潰れており、潰れないで揺れを続けているという状況こそは、しかもこれだけ大揺れに揺れた地震というものこそは、そんな超大地震の想像を高めていたのである。
人間の力で地震を止めることは出来ない。なんとまあ非力なものかと感じ取らざるを得ないのだ。
群馬の実家に電話したところ、東京と同じような状況であったようである。おいらの出身県の群馬は活断層が存在しないとされており、これまでに身の危険を感じるような地震には遭遇することなく過ごしてきたのだ。だがしかし今回の地震に接して、本当の怖さを身に染みて感じさせられたという印象なのだ。
都内の電車は止まっていて、自宅に帰ることさえ出来ない人々が駅前にごった返していた。市役所が宿泊所を設定するというアナウンスもされていたようである。不安定な状況下での交通マヒは、多くの市民の不安を助長するのではないかと懸念する。JRや他の私鉄と市当局等のスムーズな連携を願う。