冬の恵みの代表格の「牡蠣」の焼きものを味わった。
近頃のあれこれに比べば頗る満足した体験なのだ。冬を旬とする魚介類の中でも「牡蠣」は特別な存在であろう。
我が国の歴史を紐解くならば縄文時代から食用にされていたという記録さえ残っており、日本文化と牡蠣との接点は極めて巨きいものだと云えている。
居酒屋の厨房では見るからに旬の大ぶりの牡蠣を殻ごと焼いていて、ころ良い焼き加減に達したところでその逸品のメニューはテーブルに運ばれていたのだ。
口に運ぶなり、その磯の香りがプーンと漂いつつ、極めてミルキーであるその磯の土地に特有の風雅な香りにうっとりとした。これだけでも冬の旬の牡蠣を味わう意味があるのだ。
焼いたばかりの熱や香りやらを目の前で感じつつ、おいらは想像していたよりも小ぶりの牡蠣の身を、醤油に付けて味わってみた。
う~む、やはり磯の独特の複雑な香りや味わいは牡蠣ならではのものである。「海のミルク」等とも称されるようであるが、今宵の焼き牡蠣の風味豊かな味わいは、特別にブログ上に記していきたいと思いながら記している。
すなわち美味い牡蠣の焼き物を味わったということを今宵は特別に記したいという気分なのでした。