頭からがぶりと齧れる、丸ごとイワシの圧力鍋煮

生のイワシをスーパーで見かけて、丸ごとイワシの圧力鍋煮に挑戦した。

見た目は少々グロテスクだが、頭から背骨までのイワシの骨が軽く齧れて、天然カルシウムが摂取できた。そもそもイワシはEPA、DHA豊富な青魚の代表選手でもあり、血栓予防食としてはこれ以上無い理想食材。それを丸ごとがぶりとやれるのだから試さない理由は無かったのである。

生のイワシに、醤油、砂糖、味醂に加えて梅干と生姜と大根を添えた煮汁を圧力鍋にセットして、30分程度弱火で加熱しじっくりと煮込んだのだ。火を止めて蒸らすこと15分程度、蓋を開ければプーンとワイルドな青魚の香りが鼻を突いた。

皿に取り出して身を一口。う~む、魚の身もホクホクに煮込まれている。そして背骨をがぶりと齧れば、まるで口の中で小骨が崩れ落ちるような有様であり、すいすいと食が進んだことこのうえなかった。頭の部分はこれもがぶりとやってみたが、少々と雑味が残る荒っぽい食感は漂っていたものの、まるで異次元のすこぶる貴重な食感であった。缶詰の魚を食べるのよりもずっとずっとワイルド感が増していく。

今回のイワシで圧力鍋調理の基本を押さえたので、これからはもう少しバリエーションを広げて様々な生魚の圧力鍋煮にチャレンジしていきたいものである。