昨日の続きである。
アジアカップ決勝戦でのザッケローニ監督采配で際立ったのが、後半11分、藤本を下げて岩政を起用したことである。それにより守備的な位置にいた長友が左の攻撃的な場面へと転移的に移されてしまった。
こんな芸当を可能にするのがザッケローニ流の配置転換だったのかと思うのだ。これまでの日本の指揮官はもとより世界のほとんどの指揮官が想像していた埒外の戦略だったのではないか? このような芸当を実現化する日本サッカーに、これからもっと過大な期待が集中することであろう。
いつかはザッケローニ氏も日本を去ることになるのだろうが、それまでじっくりと、彼の独特かつ天才的な戦略的指揮について、注目していこうと考えているところである。