近頃常用にしているお茶がこの「どくだし茶」。どくだみを中心にして、数種類の野草(どくだみ・はとむぎ・ハブ茶・熊笹・枸杞・アマチャヅル・ウーロン茶・キダチアロエ・ビワの葉・桑の葉・柿の葉・ほうじ)をブレンドしたお茶である。かつて岩手県花巻の大沢温泉自炊部に宿泊したとき飲んだ、あの時の野草茶の味によく似ているのだ。
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どくだみという薬草は「十薬」と呼ばれ、利尿・湿疹・腫れ物・蓄膿症などに効能があるとされている。梅雨時には白い花を咲かせ、生の葉を天ぷらなどにして食用に用いられることもある。薬草特有の匂いがして好き好きであるが、慣れてしまえば気になる匂いではない。はと麦はイネ科ジュズダマ属の穀物で、お米と一緒に炊いて食用にも用いられる。ビタミンB1が豊富で、利尿作用、抗腫瘍作用などがあるとされている。その他、桑の葉、柿の葉はダイエット効果が注目されており、昔から我が国でも糖尿病予防、肥満予防に用いられている。
「どくだし茶」というネーミングは、数年前からの流行語「デトックス(毒を出すの意味)」を意識してのものだろう。余り良いネーミングだとも云えないのだが、毎日5杯以上飲んで、毒出しならぬ酒出しに励むこともある。何しろ天然野草の香りと旨みと恵みを手軽に摂取できるのが嬉しいものだ。