がっつり系肉食女子のメッカ、大井町界隈

品川区の一角に位置する「大井町」界隈は、がっつり系のいわゆる肉食女子が屯するメッカとして注目が高まっている。駅に近い横町の路地には、焼鳥、唐揚げ、焼肉、その他様々な肉食系メニューを提供する飲食店がしのぎをけずる。一見して中高年の屯する界隈なのだが、この一帯に、うら若き女子などの姿を多く見かける。そんなことからなのか、大井町は「肉食系女子」のメッカなどとも評価されているのだ。

「品川」駅の隣駅、京浜東北線の「大井町」は品川という都心にありながら、山手線から外れていることから、都心に近くて尚かつ住みやすいというベッドタウン的な街でもある。都心にこれだけ近くて尚、地域住民の生活の匂いを醸している。この特異性が現在の大井町の特徴であると云ってよい。

大井町で働くOLが日々の疲れを癒す場所であると共に、都心で働く女性たちが宵の浅い時間にこの街に帰ってきて、一杯傾けている。行く人来る人が交錯する様を、目にすることができる特異な街なのだ。

駅から2~3分歩いたところに「肉のまえかわ」という立ち飲み居酒屋が在る。もとは焼肉店だったものを現在の立ち飲み屋に改装したのだという。「串かつ110円」「コロッケ70円」「串焼き100円」等々のメニューが並んでいる。鮭とつまみを味わいながら、いわば地域の社交場のような光景が展開されている。この社交界に、老若の女子がとても重要な地位を占めている。彼女なくしてはこの社交場の風景が成り立たないと云える位に、彼女たちの存在感が強いのだ。

「肉のまえかわ」の手前の路地を折れて曲がり、歩いていくと、「東小路飲食店街」というディープな裏町の一角に遭遇する。変に整理されていなくて戦後の時代の物々しさを思わせる一帯でもある。この場所で味わうがっつり系の料理は確かに満足感が大である。