上州(群馬県)産100パーセントの地粉とオーストラリア産小麦粉とで作られたうどんなのだが、これがまたつるつるシコシコと喉越しが良く美味なのだ。上州出身の先輩、糸井重里さんも御用達にしている、いわばお墨付きの逸品である。
麺自体に食感があるので、もりうどんでもいける。茹でた麺を冷水できゅっと冷やしてもれば、つるっとして腰があるもりうどんがすぐ出来上る。朝の忙しい時間にも簡単に調理ができ、胃にももたれない。まあ早く云えば、二日酔いの朝食にはもってこいなのだ。
麺は讃岐うどんのようには太くなく、中太麺といった感じ。上州には「水沢うどん」という名物があるのだが、それをもう少し細くしていながら、つるつるしたうどんの腰は残っている。水沢うどんは半生めんとして出荷されるが、手振りうどんは完全な乾麺である。丁寧に練ったうどんの細く伸ばし、それを時間を掛けて乾かすのだという。水沢うどんは通常10分以上の時間を掛けて茹でるのだが、手振りうどんは4~5分で充分な柔らかさになる。単純に比較は出来ないが、日常食べる乾麺としては、手振りうどんに分があるのではないか。
トッピングによく用いるのは、油揚げ、なめこ茸、葱、ほうれん草、茗荷、三つ葉、…等々、日本料理の汁に合うものならばほとんどOK。時々味噌スープになめこを入れて作るのだが、これが抜群の相性である。