伝統的な中華料理の味というものは、「酸(酸っぱさ)」、「辣(唐辛子系の辛さ)」の2種の味に「麻(痺れる辛さ)」、「香(香ばしさ)」、「苦(苦味)」、「鹹(塩辛さ)」、「甜(甘さ)」を加えた7種類の味によって調理される。その中で「スーラータンメン(酸辣湯麺)」とは前者2種類の味のハーモニー、「酸」と「辣」すなわち「辛味」と「酸味」が共に際立っているのが特徴だ。
スープの具は玉子、豚肉、椎茸、竹の子、白髪ネギといった、よくあるものだが、その味付けが特別。中華麺の中でもっとも本場の味を感じさせるメニューだ。辛さでまとまった坦々麺よりこちらの方が好みである。
なかなか中華料理店へ行っても本場の「スーラータンメン(酸辣湯麺)」は味わえないものだ。その点「揚州商人」のスーラータンメン(酸辣湯麺)は本場仕込みでコクがあって美味なのだ。