納豆は子供の頃からの好物ではあったが、久しぶりに美味い納豆にありつけたのでした。その名も「だるま納豆」。茨城の特産市にて購入したものだ。水戸納豆本来の伝統製法にのっとって、藁に包まれている。この藁にこそ納豆菌が豊富であり、豊穣なる納豆の旨味を引き出すものなり。味わいもひとしお濃厚であり、納豆菌の恵みを実感するのだ。子供の頃にはよく水戸納豆売りの行商さんがラッパの音を高らかに鳴らしながら売り歩いていたものであり、そんな頃に食べていた水戸納豆は美味しかった。そんな想い出をもたらしてくれる。現在のスーパーマーケットに置かれている納豆はといえば、プラスチック容器におさまった物ばかりであり、何かひとつ味気ないのである。これからもたまには、本場本物の水戸納豆が食べたいとつくづく思うのである。