久しぶりに故郷前橋の土地を踏んだのでした。
ちょうどその日は、前橋の祭り「だんべえ祭り」などが開催されていましたので、おいらも郷里の家族での食事会を終えた後に駆けつけたのでありました。そこで見かけた光景が、上記の写真のようなものでありましたので、些かおいらも途方に暮れた瞬間を味わったのでした。いわば余所者として眺めていたお祭りの光景。シャッター街などとも呼ばれて久しい故郷前橋の商店街にて、このような祭りが開催されていました。壊れかけている商店街の息吹を快復させようという、関係者の思いが強く圧し掛かってきたものでした。シャッター街にかけたのではありませぬが、おいらもカメラのシャッターは、何度も何度も頻繁に押されていたのでした。
ただ此処で感じたことのひとつには、新しい「祭り」の形態に戸惑う一面があった。新しい「祭り」の形態に戸惑うのはおいらが変わったのが要因なのか、あるいは古里の質が変貌を遂げていたからではなかったのか?
この「だんべい祭り】とは、青森の「ねぶた」、札幌の「ソーラン祭り」、高知の「よさこい鳴子踊り」などをヒントに企画されたイベントだという。
実際にはどちらも変わっているのに違いない。その両者と云っていいのだろうか? その両者があまり打ち解けないものになっていることに、うら寂しさを禁じ得なかったのでした。