日本人にはリコピンが足りないと、常日頃思っているおいらである。リコピンという栄養素は、トマトで摂取するのが早道であり、また食事の幅を拡げるので大賛成なのだ。活性酸素というものが人間の健康を阻害する要素であることはひろく口伝されてはいるが、トマトに含まれるリコピンが、活性酸素の除去に役立つことはあまり知られていないようである。βカロチンの仲間であり、トマトの赤く熟した成分に多く含まれている。
先日スーパーで見かけた「トマトソーメンの素」は、少々キワモノの風情ではあったが、おいらは迷わずに購入したのだ。夏バテ予防にトマトが一番良いことは経験上知っていたからでもあり、もともとおいらはトマト好きだったこともある。どうであろうか、この清々しい酸味の香りが漂うメニューは。トッピングしたトマトはもちろんであるが、なめこ茸、みょうが、しらす、海苔などを添えれば一段と食欲も増す。
余談であるが、毎日のように朝食のメニューには納豆があったのだが、この納豆にトマトケチャップをかけて食べるのが好きであった。上京して間もなくの頃にある女性にこの話をしたところ、面白がってトマトソースと納豆とを用意されて「本当だったら食べてみて」と云われたことがあった。もちろん大好きな取り合わせに躊躇することなく「トマトケチャップ納豆」を食してみせたのではある。その後、女性からは「お母さんに話したら気持ち悪いと云ってた」と云われて、ぎゃふんとしたものでもある。それだからと云っておいらのトマト好きはなくならないのである。