瀬戸内寂聴責任編集の「the 寂聴」はとても面白い雑誌です

久しぶりに面白い雑誌を発見した。「the 寂聴」。瀬戸内寂聴さんが責任編集者となって大活躍しているのだ。毎回インタビュアーをこなしたり、写真家の藤原新也さんとの往復書簡を連載したりしている。往復書簡のテーマは「終の栖(ついのすみか)」、ちょいとやそっとでは引き受けられるテーマでは無い。最新号(第9号)の特集テーマは「少女小説の時代」である。寂聴先生が設定したテーマだと思えばさらにその重厚度が増すというものである。

個人的においらが最も関心を持ったのが、ロレンス・ダレル著の「ジュスティーヌ」を若い頃から愛読していたということであった。「ジュスティーヌ」こそ「人間失格」「1Q84」等とも比肩し得る世界文学の最高峰を極めた作品である。たしかに寂聴さんの物語世界には、愛欲混沌としたロレンス・ダレルの物語世界と響き合い高め合う、特別に共鳴しあう波長を感じ取っている。お勧めの一冊。

「the 寂聴」
http://www.kadokawagakugei.com/topics/special/the-jakucho/

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瀬戸内寂聴責任編集の「the 寂聴」はとても面白い雑誌です」への1件のフィードバック

  1. 映画ザ・テンプターズ「涙のあとに微笑みを」でショーケンが、ピンキーとキラーズ「恋の季節」をカバーするシーンがあるのだけど、私は日本人だとピンキーとキラーズの影響で音楽をはじめたので驚いてしまった。「恋の季節」はピンキーがあまり好きじゃない曲である。

    ザ・テンプターズにはふたり以上のボーカルがいて、初心者はショーケンとヨッチン(松崎由治)の声の区別がつかない。テンプターズのデビュー曲「忘れ得ぬ君」や「おかあさん」はヨッチンがメインボーカルでショーケンがハーモニカを吹いている。(ショーケンって意外とブルースハープ≒ハーモニカがうまい)。

    テンプターズ“ヨッチン”が歌う曲でけっこう耳にこびりついてはなれないのが「涙を笑顔に」

    あとフォークファンだったら、早川義夫のジャックスが「忘れ得ぬ君」をカバーしてるので、ものすごく暇だったらレコード探してもらいたいです。
    GSというのはフォークじゃだせない演奏力がある。

    意外なところだとプリズムのギター和田アキラさんがテンプターズの影響でドラムを初めてすぐギターに転向したそうです。(80年代ショーケンバンドのベースがプリズム渡辺建)

    ヤマハも回しものみたいなコメントでした。

    演奏技術に話になると、①GSの頃がファズ、②クラプトンがエフェクターなしでファズの音色が出せるウーマントーンを開発、③クラプトンの前座バンド、プリズム(我が日本代表)によるフュージョンブームによって、ウーマントーンがすたれたのです。ぼくたちが小学校、中学時代でギターの音色の研究で毎日が戦いだったわけです。

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