豊穣の里

キャンバスにアクリル他ミクスドメディア F20号

「豊穣の里」シリーズの、今回は旧作です。本来、豊穣と云えば、豊かで全てが上手くいった事柄を指差すのではあります。でもでもしかしながら、そうは問屋が卸しないのが現実ではありまして、未だに我々現代人は憂鬱の種になっているところです。まさに、豊穣の里と冠を冠して記しているのではありまして、ある種のまとまりも描きたいとは思うのです。この豊穣の里は、音楽が鳴り続き、いのちのシンフォニーが鳴り響くといった、稀有な場所なのである。そういうことを表現することを目的とした。音楽が鳴り響き、悪しき都会の喧騒が鎮まれるならば、それに越したことはないのです。