キャンバスにアクリル他ミクストメディア F100号
以前からエスキース的に、あるいは小品的に描き込んでいるテーマがこの「遷移するいのち」のシリーズですが、先日から100号キャンバスに描いてみたいという欲求に駆られ、このたび描き進めているのでした。100号キャンバスと云えば、主要美術館に出展する際の作品の基本的な大きさであり、主要テーマの一つであるこの「遷移するいのち」を、多少の時間が掛かっても、メイン作品のひとつとして描き尽くしていきたいと考えているところなのです。
ところで閑話休題。知人の美術教師をしている女性は、かねてから制作途中経過の画像を堂々と公開し、それを観る教え子たちへの手本としていました。それを観た時、僕には到底できない芸当だなと思ったことを、今になって感じています。何となれば、制作途中の作品と云うものは批判度満載、突っ込み御勝手ではあり、これまで僕にとって、外部の目からはシャットアウトすべき代物だったのです。その美術教師の制作過程が完成作品へとスムーズに進んでいくのとは対照的なのです。制作途中の作品公開というのは、あり得ない行為でもありましたので、そうした意味においてもまた、未知の領域に踏み出しているのかもしれません。