中華料理店で晩酌するときついつい注文してしまうのは、餃子の次にはピータンということになる。此のメニューだけは和食に無く中華料理の独壇場と云うべき卵料理である。何とも云えない臭みと酸味に病みつきになる。ピータンが食べたくなったおいらはまたまた地元の中国料理店の扉を開けて、「ピータン」をオーダーしたのでありました。そもそもピータンという中国料理は、本来はアヒルの卵を用いてつくられるものだが、最近では鶏卵が原料となるものが少なくないのだとか。ピータンのレシピはといえば、1ヶ月あまり、塩、石灰、木灰、その他の混じった甕に卵を入れて密封される。白身は独特の茶色のゼリー状となり、この食感がたまらないのだ。元黄身の部分もまた、卵の成分を自らの作品に表徴とさせるがの如くに独特な味わいを提供している。このような不可思議な食材はあまり目にしたことが無い。