有りそうでなかった八王子「一平」の「カレーコロッケ」

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有りそうでなかったという逸品のメニューが「カレーコロッケ」なのである。コロッケ風の揚げ物でありながら、具は通常のジャガイモでもその他のイモ類でもなくて、カレーなのである。カレーの具がコロッケの衣に包まれて、とても味わい深い、云わばソウルフードとしての思いを強くしている。コロッケとはそもそも洋食でありながら日本の大衆食の代表でもある。主にジャガイモを原料としているが、ひき肉、カボチャ、クリームソース等々を原料としたものもある。それにも増して意外な材料の「カレー」を原料にしたのが「カレーコロッケ」。カレー味のジャガイモコロッケではなくて、カレーが丸ごと具の原料として用いられている。馴染みの居酒屋のランチメニューとして出していたカレーの残りを使ってコロッケにしてみたのが、此の新メニュー誕生のきっかけだと聞いた。まさに揚物界のニューウエーヴの味わいなのである。箸で衣を突つくととろりとしたカレーがしみ出して行きピリリとした馴染みの辛さがのどを突つく。此の具材はインドカレーや洋食カレーではなくとろみの備わった日本風カレーでなくてはならないのである。

■一平
東京都八王子市東町11-5
042-644-8512