味覚と時間の尽きない対話。「文士料理入門」より。

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「文士料理入門」という新書を読んでいる。新書版ながら定価1000円(税抜)という、些か高価な買い物をしてしまった。何故おいらは、あるいは人は、文士料理なるものに惹かれてしまうのだろうか?

「文士料理」と一言で括って語るのは難儀である。肉食系、菜食系、等々と云った共通の趣向性がある訳でもなければ、文士の人生哲学が料理に反映されているという訳でもない。しかしながらどこか懐かしい。たとえ初めての料理であってもひじょうに郷愁をそそるのである。

そんな郷愁を感じるのは、幼少期に過ごしたであろう豊かで無尽蔵な時間というものを、そこに感じ取っているからなのだろう。坂口安吾先生のメニュー「わが工夫せるオジヤ」では、3日以上煮込んだ野菜ぐつぐつスープが無くては始まらないという特性オジヤを開陳している。3日煮込んだスープとはどんな味わいなのかと、創造するだに待ち遠しくなってくる。そんな時間を持てたら嬉しい。最近はそれ以上の贅沢は無いと想えるくらいに。

たとえ物は無くてもあり余るくらいに無尽蔵な時間というものが、そこにはあったのだろうと想うのである。ハンバーガーなどと云ったファーストフードではこのような豊かな時間を味わうことは決してできないのである。

あえて共通の基本点を探れば、インスタント調味料などは使わないということである。味の素ファンであるフルちゃんはこうした意見に反論なのだろうけどなぁ(笑)。

味覚と時間の尽きない対話。「文士料理入門」より。」への3件のフィードバック

  1. 坂口安吾は野球についても少しエッセイを残しているのだけど、ごひいきの選手というのが、「水戸商高から西鉄に入った新人、豊田君」だったりする。

    豊田泰光人脈が同じ水戸のデーブ大久保、伴淳三郎かな。

    豊田助監督(27歳で助監督)はなんでもかんでも反対意見ばかりいうので稲尾コーチとあわなかった説が。

    豊田泰光が伴淳三郎の影響でミネラルウォーターを普及させた。

    豊田泰光はフルスイング打法はインチキだっていってたけど、中村ノリもそこそこ活躍したし、小笠原(巨人)もバリバリですよね。豊田泰光の解説ってあたらないんじゃ。

    城島(阪神)が豊田泰光のことを嫌がってます。

    豊田泰光がどんなに頑張っても
    守備では広岡にかなわなかった。

  2. 私は無化調ラーメン屋(味の素を使用しないラーメン屋)にも出没してますよ。

    近所だったら如水がそうです。
    住所は名古屋市東区徳川町
    (かつて徳川書店があった敷地内)いつも行列が凄い

  3. 如水. 約30種類にも及ぶ厳選素材を使用し無化調ラーメンを提供。 ここのオーナーはこのお店以外にも別の趣向のお店を数店舗展開しているやり手でもある。 住所:愛知県名古屋市東区徳川町201. メニュー. ラーメン. 700円. かけ. 550円 …

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