昨日引用した川上未映子さんの処女随筆集の言葉は、書籍として発表された彼女の初の作品ではあるが、それ以前に初出として、川上さん自身のブログ「純粋悲性批判」にて発表されていたものである。そのじつは「発表」などという性質のものでさえなく、「公開」あるいは「エントリー」と云ったほうがしっくりくる。川上未映子さんこそ進取の精神で、自身のブログを自己メディアとして活用した、この道のスペシャリストだと云っても過言ではない。
http://www.mieko.jp/
本日あらためて、川上未映子さんのブログにアクセスしてみたのである。以前にアクセスしたときと比べて更新頻度が減っている。以前にこのブログでも書いたが、時代は「自己テキストの時代」である。時代を先取りしたはずの川上さんだが、その進取の姿が見て取れないのが、いささか寂しい思いなのである。更新頻度ばかりではなく、記述されている日記内容も、何時何処で誰が誰と何々をした云々かんぬん、といったことを記しているので、何時からこんなにフツーになってしまったのだろうかと、甚だ残念にも思うのである。もっともっと初心に戻って記す未映子さんの日記が好きだ、未映子さんの時代を貫くブログをまだまだ読みたいと切に希うのである。
ぼくたち世代はアポロ11号の影響が強いので、まずテレビだとウルトラQ、ウルトラマンが最初に出てきます。それで大人に軽蔑されるわけですが、それでも隠れてその延長上で宇宙家族ロビンソン研究に向かいます。ところが私が20歳ぐらいのころ音楽雑誌でJGバラード&SPK(ノイズバンド)を発見します。JGバラードはSFと言ってもスぺキュラブフィクション、内宇宙SFを発明します。
文学というのはSFより遅れた分野です。
その遅れた分野の代表・三島由紀夫「美しい星」などは実在する松村雄亮主催のUFO研究団体をモデルにしたものです。
内宇宙SF(サイエンスフィクション・・外宇宙SFとは異なる)を文学に導入するノウハウは、自分が外宇宙、例えば月に行くのではなく、月から家の近所に宇宙人が来たら、どんな宇宙食をふるまうのか想像するのです。それを詩や小説にする。
外宇宙(例えば火星)と自分の家や近所を線で結んで想像するのです。
参考書に高校時代の化学の教科書なんかいいでしょう。元素記号見ながら、カップヌードルは宇宙食として採用されてるけど、生活習慣病予防は大丈夫か分析するのです。それだけでもう交通費がかからない小説がネタが揃います。
太宰治を分析するんだったら、
ほりえもんとの比較、
ふたりともやたら
味の素にこだわったのですが
味の素(化学調味料)に反対
する無化調ラーメンなるものが
最近ブームです。
太宰治がタイムトンネルで
高峯秀子に会いに来て
ハイミーのCMに出演した話
や、味の素反対派と遭遇する
小説なんか面白いかもしれません。
小説のタイトルは
「赤いパンダ」で一丁あがり。
紅天狗茸の毒成分であるイボテン酸は非常に強い旨味成分でもあり(味の素などに使用されるグルタミン酸ソーダのおよそ16倍)味は大変美味である。そして少量の摂取なら深刻な中毒症状を起こさない(軽い嘔吐程度)ことなどから、長野県などでは塩漬けにして食用としている。しかし、微量ながらドクツルタケのような猛毒テングタケ類の主な毒成分であるアマトキシン類を含むため、長期間食べ続けると肝臓などが冒されるという。また